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「属性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

属性の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
にそれが過去に属するからのみではない。いわゆる「寂《さ》び」というような偶然的な属性を除き去っても、なおこれらのものがその芸術的価値において、没却すべからざる特....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
日常の瑣事の中に堕地獄の苦痛を感じなければならぬ。 神 あらゆる神の属性中、最も神の為に同情するのは神には自殺の出来ないことである。 又 ....
時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
純粋自然主義)と結合していたことは事実である。そうしてこれはしばしば後者の一つの属性のごとく取扱われてきたにかかわらず、近来(純粋自然主義が彼の観照《かんしょう....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
おして、地底から盛りあがるようにだんだんと大きくなっていった。やがてカンカンと金属性の音がしたかと思うと、不思議にも今まで大厳石を据えつけてあるように見えた正面....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の便宜の為めに仮りにそれを愛と名づける。愛には、本能と同じように既に種々な不純な属性的意味が膠着しているけれども、多くの名称の中で最も専門的でなく、かつ比較的に....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
なりとする近代の考えに相当しているのである。またいわゆる全精神なるものにも同様な属性があるものとされている、これは同じ考えを生命の方へそのまま引き写しに持ち込ん....
時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
ンネルの入り口の方で、あっはっはっと大声に笑う者があった。それにつづいて、重い金属性の大戸が、がらがらッと引かれるような音がしたのだ。 四少年は顔を見合わせた....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
で、人々は恐ろしい彼が通るということを知って、みな散りぢりに逃げ出した。真鍮の金属性の音はいたずらに静かな大空にひびいて、荒野のあなたに谺していた。ラザルスは海....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
無慈悲な刑罰に服することはない。永遠の正義は、永遠の愛と相関的である。慈悲は神的属性ではない。そうしたものは無用である。何となれば、慈悲は刑罰の赦免を必要とする....
貞操問答」より 著者:菊池寛
いた。 「お待たせしました。」 「いや、僕も今来たばかり……」と、右手に持った金属性の鳥籠を、どこへ置こうかと、部屋を見廻していた。 「まあ。カナリヤですの……....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
中と思われる辺に一つの小さい突き傷があり突き傷は随分深そうであった。細い鋭利な金属性の物で深く刺されたものらしい。 この時までの専斎は見るも気の毒な臆病者であ....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
陽を一杯に浴びてまだまだ戸外は明るいと見える。孔雀の啼き声と競うように高い鋭い金属性の鸚鵡の啼き声も聞こえて来る。窓外の壁板に纒っている冬薔薇の花が零すのであろ....
バットクラス」より 著者:岡本かの子
のニースのお祭に招かれて行って居た。 室内装飾の弧と線と面の屈折と角の直截と金属性の半螺旋とが先刻から運ばれている|寝床の朝飯の仕度を守って待ちくたびれている....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
た。和歌は、日本人によって日本語で作られた歌というだけにとどまらず、以上のような属性をはじめから身につけたものとして現われたのであった。 それに対して一般の歌....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
が起きている。だな。じゃないかな。そうっとそうっと。」 幽かな、それは幽かな金属性の音律が、※寂とした夜ふけの暗黒の中に、コチコチとカチカチと、それは遥かな白....