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屠牛
「屠牛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
屠牛の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ている者が土地の役人に訴えた為に、彼もまた縛られた。 王も金も回部の民で、みな
屠牛を業としている者である。それが牛のために失敗したのも因縁であろう。 鳥....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
蔓延しないところは無い。そして土質を荒したり、固有の草地を制服したりしつつある。
屠牛の一 上田の町はずれに
屠牛場のあることは聞いていたがそれを見る機会もなしに....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ろう。 この後《の》ち慶長十七年八月に至って、幕府は、一季居、耶蘇教、負傷者、
屠牛《とぎゅう》に関する禁令とともに、煙草に関する禁令をも天下に頒った。 一、....
「写生紀行」より 著者:寺田寅彦
とその醜さがさらに強められる、こんなものや菊人形などというものに比べるとたとえば
屠牛場の内部の光景のほうがまだいくらか美しいくらいだと思う。牛や豚の残骸はあれで....
「記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
。 これに似たのでは八十二時間ピアノをひき通したというのがある。この男の商売が
屠牛業であるのがおもしろい。しかしこれにはずっと以前に百十時間というレコードがあ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
烈・何という強調楽・何という極彩色! ふたたび、何という炸裂的な「いすばにあ人|
屠牛之古図」! それがいま、私の全視野に跳躍しているのだ! 燃える流血・燃える....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
とが感ぜられた、すなわち女の狂人と男の狂人との間にあることが。目の届く限りただ、
屠牛《とぎゅう》場や市の外壁や、所々に兵営や僧院に見るような工場の正面などがある....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
せていて、鉄のついた長い棒を持っていた。第二の男は巨人のような体躯《たいく》で、
屠牛用《とぎゅうよう》の斧《おの》を頭を下にして柄のまんなかを握っていた。第三の....
「臨時急行列車の紛失」より 著者:新青年編輯局
る――彼の片手からは珠数のようなものがぶら下っていたのを自分は見たから。ゴメズは
屠牛所の血の匂いを嗅ぎつけた牡牛のように咆え続けた。彼は我々が線路の側に立ってい....
「死屍を食う男」より 著者:葉山嘉樹
》した。 湖は、底もなく澄みわたった空を映して、魔の色をますます濃くした。 「
屠牛《とぎゅう》所の生き血の崇《たた》りがあの湖にはあるのだろう」 一週間ぐら....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
) 四、東方魔国王《マーゴス》。(ニーム代表) 五、活火山。(アルル代表) 六、
屠牛《とぎゅう》所長。(アヴィニョン代表) と、その名を聞いただけでも、気の....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
て、田圃のかなたに小塚《こづか》ッ原《ぱら》の女郎屋の裏手が見え、堤の直ぐ下には
屠牛場や元結《もとゆい》の製造場などがあって、山谷堀へつづく一条《ひとすじ》の溝....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
を屠《ほふ》ってみて三人前の料理だけが取れるか取れないかというものですからこれも
屠牛場《とぎゅうば》へ頼んで持って来てもらいます。その外にまだ珍らしいものばかり....