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層層
「層層〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
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検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
て静まっている。それも必死に苦しんだ人間の脳の襞が、法則を積み重ねた頁岩のように
層層として視線のゆく所にあった。過去を知ることが現在を知ることにちがいないなら、....
「岩魚の怪」より 著者:田中貢太郎
路なども通じているが、むこう側は女の髪をふり乱したような緑樹を戴いた筍に似た岩が
層層として聳えていた。岩の上には処どころ石南花の真紅の花が咲いていた。谷の上に見....