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「屯田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

屯田の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、さして上古のものはなかったけれども、小型のモルガルテン戦争当時の放射式投石機、屯田兵常備の乗入|梯子、支那元代投火機のようなやや型の大きい戦機に類するものから....
運命」より 著者:幸田露伴
ぬ。矢石未だ交るに至らざるも、刀鎗既に互に鳴る。都指揮使|謝貴は七衛の兵、并びに屯田の軍士を率いて王城を囲み、木柵を以て端礼門等の路を断ちぬ。朝廷よりは燕王の爵....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
かつのほかはなかった。 試みに、この戦争に参加した陸軍軍人およそ五万二百余人、屯田兵六百余、巡査隊一万千余人、軍艦十四隻、海軍兵員およそ二千百余人と想像して見....
石狩川」より 著者:本庄陸男
民であればなおのこと――あなた方はちがいますよ、先ずサッポロを中心に、兵農兼備の屯田兵《とんでんへい》を養わねばなりません、ご承知でしょうか――国内で争っている....
猫車」より 著者:宮本百合子
、 「うっかりすると、坂口はん首つらんならんようになる」 と云った。 「夕方、下屯田をひょっこひょっこ歩きよった」 「茂一の店へゆきよってのじゃろ」 真偽の知....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
の青年の精神的融和をはかる私立の清明会の修道場「清明苑」も出来るし、神奈川県には屯田学生制度による「相模殖産学校」が設立されるし、満州のかの駒井徳三氏は、支那語....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
のおの両岸の法螺の鳴っている根拠を目指して集まり寄るのは、非常召集の合図を聞いた屯田兵《とんでんへい》のようです。 「これは存外、事が重大になりそうだわい」 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
引いてしまうわけにもいくまいが、いずれは鎌倉の中期頃、天下に漸く事が多くなって、屯田《とんでん》の農民ばかりではやりきれない、どうしても常備兵というものの必要に....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
。俘囚はその実浮囚と書けるを正しとし、夷種にあらずして内地の浮浪の民を辺境に移植屯田せしめたるものなりと解するなり。文は載せて『芸文』第六年第六号(大正四年六月....
「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
て、その名義はすなわちヒナ(夷)であり、所謂夷守はこれに対して設置された守備兵の屯田部落であったのであろう。そしてそのヒダ人も、いつしか日本民族化して日本風の竪....
望郷」より 著者:服部之総
れたが、その感銘はこの路線だった。 維新政府が大きく分裂した明治七年から士族|屯田兵《とんでんへい》制度を布いたのは、七年前「官軍」の主力となった西部諸藩から....
三国志」より 著者:吉川英治
たのである。 荀※は、内治の策にも、着々と功績をあげてきた。 許都を中心に、屯田策を採用し、地方の良民のうえに、さらに人望のある戸長を用い、各州郡に田官とい....
三国志」より 著者:吉川英治
無為にとどまっていなかった。その間に、食糧問題の解決と、占領地の宣撫にかかった。屯田兵制度をつくり、兵をして田を作らせ、放牧に努めさせた。けれどその屯田兵は、す....