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山上
「山上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「おしの」より 著者:芥川竜之介
に、ヘロデ王の殺した童子《どうじ》たちのことを、ヨハネの洗礼を受けられたことを、
山上の教えを説かれたことを、水を葡萄酒《ぶどうしゅ》に化せられたことを、盲人の眼....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
りな日毎を迎えながら、幻のような幸福を楽んでいた。
しかしある夜夢の中に、彼は
山上の岩むらに立って、再び高天原《たかまがはら》の国を眺めやった。高天原の国には....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
三歳の壮年であったときに、海老名《えびな》弾正《だんじょう》君司会のもとに、箱根
山上、蘆の湖の畔《ほとり》においてなしたものであります。その年に私の娘のルツ子が....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
くのごとき早瀬の前に幾分の譲歩をなさしめん希望に過ぎなかったに、思わざりき、久能
山上の事あらんとは。我は偏に、君の家厳の、左右一顧の余裕のない、一時の激怒を惜む....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
。釈尊が法華経で本門の中心問題、即ち超常識の大法門を説こうとしたとき、インド霊鷲
山上の説教場を空中に移したのは、真に驚嘆すべき着想ではないか。通達無碍の空中への....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
わる約束である、聖書は約束附きの奨励である、慰藉である、警告である、人はイエスの
山上の垂訓を称して「人類の有する最高道徳」と云うも、然し是れとても亦来世の約束を....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
、島根県のある赤禿げ山の顛きだった。彼は少量の携帯食糧に飢を凌いだが、襲い来った
山上の寒気に我慢が出来なかった。仕方なく落下傘を少しずつやぶっては燃料にした。 ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
跳躍した。砲弾は、この研究所の前方に落ち、それから、彼等の頭上をとび越えて、後の
山上に落ちて、ものすごい音響と閃光とそして吹き倒すような爆風とを齎した。 「あぶ....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
鳥であるが、これも九州|太宰府の鷽鳥や前記の鶉車の系統に属するものである。 鷹
山上杉治憲公が日向|高鍋城主、秋月家より宝暦十年の頃十歳にして、米沢上杉家へ養子....
「不周山」より 著者:井上紅梅
女はある山嶺に腰をかけ、両手で頭をかかえて、のぼせ上って言った。 このとき崑崙
山上の大火はまだ熄んでいず、西の空の端は真赤であった。彼女は、西の方を見て、そこ....
「雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
ストーリーの欠乏ということも一応問題にしなければなるまい。 北村小松、如月敏、
山上伊太郎というような人たちはいずれも過去においては代表的な映画脚本作家であつた....
「山の湯の旅」より 著者:上村松園
のだそうでした。 そういう人物でしたから、馬上の俄旅人の私も、お陰で退屈なしに
山上の天狗の湯まで辿りつくことができました。私を乗せてくれた馬は、ひどく温順な馬....
「妖怪学」より 著者:井上円了
海上にて風波に際会すれば、愚俗これを解して曰く、「海神、祟をなすなり」と。また、
山上にありて暴風に会すれば、「これ、山神怒りをなすなり」との類をいう。再生とは、....
「迷信解」より 著者:井上円了
狩りせんために駒ヶ岳に登りたることあり。ようやく絶頂に近づくに及び、一人の大男が
山上の大岩石の上に立ち、大風呂敷をもって扇ぎおるを認め、猟師らはこれを見てただち....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ルズビル村に至る。山間の小駅なり。メルボルンよりここに至り、はじめて渓山を見る。
山上に登躋すれば、ビクトリア州の平原を一望するに足るというも、雲煙のために眼界を....