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「山僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
卓敬を容るゝ能わざりしも、方孝孺を殺す勿れと云いし道衍は如何の人ぞや。眇たる一山僧の身を以て、燕王を勧めて簒奪を敢てせしめ、定策決機、皆みずから当り、臣天命を....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
う近藤勇殿でござったか、鬼神と鳴りひびく近藤先生のお名前、世捨人《よすてびと》の山僧までも承り奉る、いかで先生のお相手がつとまるべき、許させ給え」 と殊勝な御辞....
十二支考」より 著者:南方熊楠
は本邦で乏しくなった。支那にも千疋猴あった例、程伯淳、山に遊んで猴一疋も見えず、山僧より〈晏元献南に来て※猴野に満つ〉と聞き、戯れに一絶を為《つく》って曰く、〈....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
うけれど、もっとさかのぼりますね。沁々そう思いました。十二世紀に入って、比叡山の山僧があばれはじめたとき、それは何かであったと思われます。哲学年表とてらし合わせ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
なったといい、暗に『千載集』以前の智巧的傾向を圧え、近き世に再び姿がかわって「花山僧正・在原中将・素性・小町がのち、絶えたる歌の様わづかに聞ゆる時侍る」といって....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
出て来た。そして台座に坐って朗々と経をあげた。 先には、藁草履の見すぼらしい一山僧にしか見えなかったが、そこに坐ると、運慶の鑿の力にも劣らない権威を背なかに示....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、ていねいに身を屈した。 「あの丘にて、心ゆくまで、お名残りを惜しませられませ。山僧に申しつけて、ただいま、筆墨をとりにやりました。さだめし、遺書をやりたいお心....
私本太平記」より 著者:吉川英治
とたび、関東の大兵にせまられると、あまりにもその落城は早かった。 守兵は、郷士山僧などの混成で、ほぼ千早城と同数ぐらいはいたのであるが、すべてその用兵から作戦....