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「山元〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山元の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は云いながら、私たちに取っては縁の薄い方である。 そのほかに元園町に堀江小学、山元町に中村小学というのがあって、いわゆる代用小学校であるが、その当時は私立小学....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
を胆吹山まで運搬するこっちゃ」 「そないなこと、いっこう苦になりゃへん、あの山の山元にはキャアゾウたらいう親分はんがいやはって、そないな大根おろしのかきおろしを....
寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
かと、いささか不思議にも思う位であった。それから半年ほどの後、円朝が近所(麹町区山元町)の万長亭という寄席へ出て、かの「牡丹燈籠」を口演するというので、私はその....
香奠」より 著者:豊島与志雄
往来の真中に佇んでいました。気がついてみると、学生や労働者や勤人なんかが、実に沢山元気よく忙しそうに通っていました。爽かな朝日が街路に流れて、靄が薄すらと消えか....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
は魚ノ棚の料理人)、堀家の旧家臣稲葉甚五郎(今は八事の隠亡の頭)、小堀家の浪人笹山元次(今は瀬戸の陶器絵師)、屋代家の旧家臣山口利久(今は常滑の瓦焼き)、里見家....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
が普通の子供以上に発達したのも無理はなかった。 わたしの姉は長唄の稽古以外に、山元町の藤間|大奴という師匠のところへ踊りの稽古に通っていた。わたしは母に連れら....
火に追われて」より 著者:岡本綺堂
広谷君が雨を冒して来て、一時間ほど話して帰った。広谷君は私の家から遠くもない麹町山元町に住んでいるのである。広谷君の帰る頃には雨もやんで、うす暗い雲の影は溶ける....
長崎の鐘」より 著者:永井隆
回るばかりでついに自分の道を見いださずに、わいわい騒ぐだけの人間になりますよ。青山元不動、白雲自去来、私はいつもあの三ツ山を仰いで黙想をつづけています」 客は....
或る少女の死まで」より 著者:室生犀星
ら――。 明治四十四年十月三日、私は第一回の都落ちをした。越えて十二月、父なる山元椿荘氏から一封の手紙をうけとった。ひらくと、ふじ子は腸に病を得て亡くなったこ....