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山原
「山原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山原の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道づれ」より 著者:宮本百合子
を読んでいるのであった。 「失敬、失敬。おくれた」 重そうな書類入鞄を下げて、
山原が入って来た。 「どうした」 すこしおとした声に親愛の響をもたせながら
山原....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
パギク(博落廻)ではないだろうかと想像してみた。この草は丈高く大形で、夏に草原、
山原、路傍、圃地の囲回り、山路の左右などに多く生えて茂り、その茎の梢に高く抽んで....
「妾宅」より 著者:永井荷風
う方が、何となく東洋的なる固有の残忍非道な思いをさせてかえって痛快ではないか。青
山原宿あたりの見掛けばかり門構えの立派な貸家の二階で、勧工場式《かんこうばしき》....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
おけるネパール国の首府カトマンズ付近の全面が見えます。同行のブッダ・バッザラ師は
山原中に二つの大金色を虚空に放つところの大塔を礼拝して私に示していいますには、か....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
膨張する。それにもまして地本さんが肝をつぶしたことには、その白煙の下の浦上の丘を
山原をこちらへ向けて猛烈な勢いで寄せてくる一つの浪があるのだ。丘の上の家といわず....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
う昔話が、空想せられた動機もここにあるかと思う。沖縄の炭焼長者の女房などは、雀に
山原の炭焼き谷に行けと教えられて、長者の始祖になったといわれている。ここではクル....