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「山口県〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山口県の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
》いを計画して、それぞれ手分けをして頼み回っていた。ことに大工は、船長と同じ国の山口県の者であった。彼は、国者《くにもの》という、――何という哀れな、せせこまし....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
のかい。そりやほんとだよ、伊達正男の父は伊達捷平といつてね、丁度今から二十年前に山口県で死んでいる。当時正男は五才だつたから、今二十五才だよ。身体ががつちりして....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
者と一緒になったと云うので、鹿児島を追放されて父と落ちつき場所を求めたところは、山口県の下関と云う処《ところ》であった。私が生れたのはその下関の町である。――故....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
ともう身支度《みじたく》に取掛る。高知県、愛媛県に空襲警報が発せられて、広島県、山口県が警戒警報になるのは十分とかからない。ゲートルは暗闇のなかでもすぐ捲けるが....
御萩と七種粥」より 著者:河上肇
しかし二ヶ月後の明治十一年一月五日には、玉井進という人の妻になった。この人は当時山口県庁の役人をしていた人で、叔母もまた山口に行った。 叔母が玉井家に嫁いだ明....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
に反抗して議長を困らせるような事があったから、私は厭気になって、再度目の議長には山口県の学務課長落合済三氏を当選させる事を運動してそうさせた。その次の年は、岡山....
椿の花の赤」より 著者:豊島与志雄
、出版書肆の方もやめ、野田沢子とも別れ、李をもへんに疎んじて、荷物をまとめて郷里山口県の田舎へ帰ってしまった。 李は私に云った――「僕は別所君を好きでしたが、....
三十歳」より 著者:坂口安吾
私の頭にからみついて放れなかった。私が真相を知り得たのは去年の春のことであった。山口県のMという未知の人から、私は突然手紙をもらった。次のようなものである。 ....
実践について」より 著者:中井正一
山口県の「光」に鉄道の講演会に行った帰途であった。柳井の駅で駅員が、「中井先生は....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
のは卒業をして後、今日私の工場に通勤して盛んに働いております。 また、今一人は山口県|小郡町仏師田坂雲斎氏の甥で、田坂源次号柏雲といい、これは最早近々卒業、な....
墓が呼んでいる」より 著者:橘外男
と初めてびっくりして本から眼を離しました。 「なんだ、ここじゃないのか?」 「山口県の宇部というところなんです。一緒に宇田中の温泉へ行こうと、楽しみにして来て....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ーヒー製造場、糖酒製造場、医院を一覧し、さらに日本移民の居宅を慰問す。その国籍は山口県、高知県、和歌山県なり。コーヒー園は丘陵の高地にありて、遠望すれば茶林のご....
福沢諭吉」より 著者:高山毅
のちの大村益次郎)もいましたので、諭吉が、 「おい、村田くん、いつ、長州(いまの山口県)からかえってきたんだ。下関では、たいへんなさわぎをおこしたようだな。じつ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
なつかしがって話に乗ってくる。しまいにはしんみりとお互いの身上話となった。老人は山口県の人で、以前は相当な暮しをしていたとか。こちらから切出さない前に『お困りな....
山椒魚」より 著者:北大路魯山人
かった。三回目は鎌倉の自宅で食った。これは出雲の人から贈られたものだが、なんでも山口県の山中で捕れたものだと言う。聞くところによれば、あの辺の人は始終食っている....