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「山台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山台の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
人家らしい人家は見えないと言ってもいいくらいです。 ことにこの青梅街道の中で丸山台というところあたりは追剥《おいはぎ》の類《たぐい》が常に出没して、日の中《う....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
は、却《かえ》って言いがたいすさまじさが添って見えるのだった。 舞台の方では、山台《やまだい》の、笛、太鼓、歌ごえが、美しい朗らかさで鳴りひびきはじめていた。....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
それはいま言う裏街道では大菩薩峠の上、青梅宿《おうめじゅく》の坂下、江戸街道の丸山台、表の方では小仏峠《こぼとけとうげ》の二軒茶屋の裏の林の中と、府中のお六所様....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
さんだった。その人は背の高いキレイナ人で、清元《きよもと》のお浚《さら》いの時に山台《やまだい》に乗って、二、三人で唄《うた》っていたことがあって、みんなにオシ....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ていた。お浚いの時は、二間の戸棚を開けはなし、中央《まんなか》の柱を上だけぬいて山台《やまだい》にする。十銭札や二十銭札――この間中あったのとは違った――が廃《....
つぼみ」より 著者:宮本百合子
居るのだ。 猿芝居 舞台の下からつまだてて そっとのぞいた猿芝居 釣枝山台 緋毛せん 灯かげはチラチラかがやいて ほんにきれいじゃないかいナ シャナリ....
東上記」より 著者:寺田寅彦
ばきっと中風よとはよき見立てと竹村はやせば皆々笑う。新地の絃歌聞えぬが嬉しくて丸山台まで行けば小蒸汽一|艘後より追越して行きぬ。 昔の大名それの君、すれちがい....
豊竹呂昇」より 著者:長谷川時雨
出たとき役々《やくやく》によって語り手が違い、平右衛門など下手《しもて》から出て山台《やまだい》の下で語ったおり、彼女もお仲間に引出されて迷惑そうな顔もせずにこ....
京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
い舞台はお坊主さんたちにまかれております――つまり、祈りの段でございます。正面の山台にい並んだ長唄のご連中は、淋しい舞台を、唄で補う為でございましょう、一としお....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
な着物を着て居りますから猶更美しく見えます。尤も近辺でも評判の娘で、しとやかに遠山台を持ってまいりまして、小左衞門の前へすえて、挨拶をいたします。 小「ハヽア政....