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「山地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
によるとするもの(スカンジナビア人)、雨によるとするもの(アッシリア人)、降雪(山地インド人 Montagnais-Indianer)、支柱の折れたために天の墜....
映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
かった。たとえば―― 少年の一日、私は仲間とともに遠足に出かけた。三坂峠という山地へかかる際の石の地蔵さまのあるところで休憩を取った。 私は地蔵さまにもたれ....
白妖」より 著者:大阪圭吉
作っているのだが、岳南鉄道株式会社はこの平均標高二千五百|呎の馬の背の尾根伝いに山地を買収して、近代的な明るい自動車道を切り開き、昔風に言えば関銭を取って自動車....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
枯れていて、わずか数発の弾でぼろりと倒れてしまうのである。 しかし、もうそこは山地にちかい。左には、連嶺をぬいて雪冠をいただいている、コンゴのルウェンゾリがみ....
単独行」より 著者:加藤文太郎
九時三十五分の急行に乗れば千垣へ翌午前九時二十六分に着きます。第一日、ここから立山地獄を見て室堂へ八時間、第二日、浄土―雄山―別山と尾根伝いに劔岳にいたり長次郎....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
見の人ではなく、李公が曾て雲南に在ったときに雇い入れた奉公人であった。雲南地方の山地には苗または※という一種の蛮族が棲んでいるが、老女もその一人で、老年でありな....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
統領なる人物は、ドイツ本国にいるのですね」 「いいえ、ドイツの占領地帯である某高山地方におられる。そこには世界一の天文台と気象台と通信所などがある。尤も統領は、....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
蒼な水に沈んで行く。……あわれ、呪われたる仙禽よ。卿は熱帯の鬱林に放たれずして、山地の碧潭に謫されたのである。……トこの奇異なる珍客を迎うるか、不可思議の獲もの....
転機」より 著者:伊藤野枝
土地で、渡良瀬という利根の支流の沿岸の村なのであるが、その渡良瀬の水源が足尾の銅山地方にあるので、銅山の鉱毒が渡良瀬川に流れ込んで、沿岸の土地に非常な被害を及ぼ....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
再挙を謀る間潜伏した山というはどの辺を指すのか解らぬが、夷隅は海岸を除いては全郡山地があるが山がすべて浅くて且つ低くて人跡未到というような感じのある処はなさそう....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
らに領事館官宅に至り、一席の雑話をなす。会する者約三十人。領事代理田中敬一氏は、山地視察の途に上られ不在なり。リマはペルー国の首府にして、人口十三万ありと称す。....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
稚内ゆきの急行列車が倶知安をすぎ、やがて山地へかかって速力がにぶると、急に雪が降りだした。粒が細かくて堅く結晶した雪だと....
古事記」より 著者:太安万侶
引いて行《ゆ》く鳥のようにわたしが引いて行つたら、 泣かないとあなたは云つても、山地《やまぢ》に立つ一本薄《いつぽんすすき》のように、 うなだれてあなたはお泣き....
舞子より須磨へ」より 著者:小川未明
墓がある。やっと一杯のそばを食べた。それに蠅が多いのでうるさい。風もなく、日は、山地に照り付けて何処からともなく蝉の声が聞えて来る。夏蜜柑の皮を剥きながら、此の....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
るもので、冬期作戦に依る損害は通常甚だ大きい。故に一度敵地を占領して要塞、河川、山地等のよき掩護を欠く時は冬期その地方を撤退、安全地帯に冬営するのが通常である。....