山塞[語句情報] » 山塞

「山塞〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山塞の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
ませ。あの峠には、木鼠胴六といって、名高い石川五右衛門の一の子分が山賊となって、山塞にとじこもり、旅人を見れば、剥ぎ取って、殺してしまいます」 「何ッ! 山賊が....
少年探偵長」より 著者:海野十三
深山には、にわかに風が出て来た。焚火の火の子が暗い空にまいあがる。 六天山塞 さて、戸倉老人をさらっていったヘリコプターはどこへ飛び去ったか。 ヘリ....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
から、員数およそ四百枚、袂、懐中、こいつは持てない。辻俥の蹴込へ、ドンと積んで、山塞の中坂を乗下ろし、三崎|町の原を切って、水道橋から壱岐殿坂へ、ありゃありゃと....
山峡新春」より 著者:宮本百合子
い猟虎《らっこ》の襟付外套で股火をし、南京豆の殼が処嫌わず散らかっているだけだ。山塞の頭になった役者が粗末な舞台で、 「ええ、きりきりあゆめえ!」 と声を搾って....
雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
。 さあ、馬車はとまりました。そこはおいはぎのこもる、お城のひろ庭でした。その山塞は、上から下までひびだらけでした。そのずれたわれ目から、大がらす小がらすがと....
日記」より 著者:宮本百合子
するに欠乏して居るのだ。 五月二十日 晴 昨夕の夕刊に、外人を人質として捕えて山塞に籠った土匪と、外交団、支那政府との交渉顛末が出て居たが、なかなか問題は複雑....