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「山岸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山岸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
喝采」より 著者:太宰治
、井伏さんの奥さんのこと、家人の叔父吉沢さんのこと、飛島さんのこと、檀君のこと、山岸外史の愛情、順々にお知らせしようつもりでございましたが、私の話の長びくほど、....
散華」より 著者:太宰治
いて出していた。 からだが丈夫になってから、三田君は、三田君の下宿のちかくの、山岸さんのお宅へ行って、熱心に詩の勉強をはじめた様子であった。山岸さんは、私たち....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
二月、紫紅君は新派の河合武雄君に頼まれて史劇「みだれ笹」一幕(市村座)を書いた。山岸荷葉君もこの年、小団次君らのために「ハムレット」の翻訳史劇(明治座)を書いた....
もの思う葦」より 著者:太宰治
で、どのような三面記事をも作ってはいけない。 追記。文芸冊子「散文」十月号所載山岸外史の「デカダン論」は細心|鏤刻の文章にして、よきものに触れたき者は、これを....
悶悶日記」より 著者:太宰治
ら。含羞のために死す。そんな文句を思い浮べ、ひとりでくすくす笑った。 月 日。山岸外史氏来訪。四面そ歌だね、と私が言うと、いや、二面そ歌くらいだ、と訂正した。....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
たその後で、天野北山は立ち上がった。さて裏縁へ来て見ると、見覚えのある鏡家の若党山岸佐平がかしこまっていた。 「佐平ではないか。ご苦労ご苦労」 「はっ」と云うと....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
らない。 三人の鉱員 この奇妙な死骸の発見者は、金田という鉱員と、川上と山岸という二人の少年鉱員であった。 この三人は、梅雨ばれの空をあおぎながら、早....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
色でございます。到頭四万の山口へ参りましたが、只今は車道が開けましたので西の方の山岸へ橋をかけまして下道を参りますが、以前は上の方を廻りましたもので中々|難所で....
「晩年」と「女生徒」」より 著者:太宰治
文学書は、一万部以上売れると、あぶない気がする。作家にとって、危険である。先輩の山岸外史氏の説に依ると、貨幣のどっさりはいっている財布を、懐にいれて歩いていると....
自作を語る」より 著者:太宰治
ある。 私には、今更、感想は何も無い。このごろは、次の製作に夢中である。友人、山岸外史君から手紙をもらった。(「走れメロス」その義、神に通ぜんとし、「駈込み訴....
女難」より 著者:国木田独歩
で遊ぶことでした。二人はよく山の峡間の渓川に山※を釣りに行ったものでございます。山岸の一方が淵になって蒼々と湛え、こちらは浅く瀬になっていますから、私どもはその....
白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
笑いながら、手に持っている小さい熊手と、笹の枝に通した唐の芋とを見せました。彼は山岸猛雄――これも仮名です――という男で、やはり私とおなじ下宿屋に止宿しているの....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
が、 「縹緻も佳いが芸も旨いわい」と口の中で呟いた。 田安中納言家の近習役の、山岸主税という武士であった。 色白の細面、秀でた眉、高い鼻、いつも微笑している....
越年」より 著者:岡本かの子
江はその卓の間をすり抜けて堂島が嘗つて向っていた卓の前へ行った。その卓の右隣りが山岸という堂島とよく連れ立って帰って行く青年だった。 加奈江は早速、彼に訊いて....
〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
て議事をすすめ各部の報告があったが、研究組織部に於ては過去一年の研究成果に就て、山岸辰蔵が哲学関係、相川春喜が社会科学関係をそれぞれ受持って多少概括的な経過報告....