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「山峰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山峰の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ともに心をゆたかにする。詩と琴と酒をたずさえて、英・独・仏をきままに旅した。瑞の山峰には夏でも雪をとどめ、北極海では太陽が宵にもかかわらず照らす。南米の景勝を探....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
としている。使い残りの小材木や根太石も其の辺に積み重ねられている。遠景、渋谷越の山峰は日暮れの逆光線に黝んでいる。) 開幕。土地の信徒で工事手伝いの男女の一群上....
高山の雪」より 著者:小島烏水
新しいのが供給されるから、一見不滅のようでも、それは絶えず新陳代謝しているので、山峰や山稜の上に雪が積ってはまた積り、それが千年も万年も経つとしたら、早い話が、....
澪標」より 著者:外村繁
飛んでいる。庭隅には、紫のかっこう花も咲いている。 晩夏の季節の時もある。蔵王山峰から吹き渡って来る風は、既に極めて冷ややかである。風の中に、素肌に浴衣を着た....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
どに、例の武蔵アルプスが遠ざかり行くにつれて、軒を離れて棟を見るような順序で、山山峰々が、それからそれと現われて来る。 今日でも、復興の東京の騒々しい物音を数....
私本太平記」より 著者:吉川英治
不吉だった」 と、左右へ言った。 その朝(二月三日)の情報によれば、官軍は西山峰ノ堂から大江山ぐちまでは追ってきたが、以後は見えないとのことだった。さらば行....