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「山川〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山川の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
、さらにこう祈祷の言葉を続けた。 「私《わたくし》は使命を果すためには、この国の山川《やまかわ》に潜んでいる力と、――多分は人間に見えない霊と、戦わなければなり....
金将軍」より 著者:芥川竜之介
手をつかねて倭軍《わぐん》の蹂躙《じゅうりん》に任せていたとすれば、美しい八道の山川《さんせん》も見る見る一望の焼野の原と変化するほかはなかったであろう。けれど....
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
では、公使館附武官の木村陸軍少佐と、折から官命で内地から視察に来た農商務省技師の山川理学士とが、一つテエブルを囲みながら、一碗の珈琲《コオヒイ》と一本の葉巻とに....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
さなければならぬならば、同様に又如何なる詩人もコペルニクスの地動説に立脚した日月山川を歌わなければならぬ。が、「太陽は西に沈み」と言う代りに「地球は何度何分|廻....
星座」より 著者:有島武郎
かった。園は念を入れてその一字一句を読みはじめた。 「皚々《がいがい》たる白雪山川を封じ了んぬ。筆端のおのずから稜峭《りょうしょう》たるまた已《や》むを得《え....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
を取るかを想像して見ます。戦争には老若男女全部、参加する。老若男女だけではない。山川草木全部、戦争の渦中に入るのです。しかし女や子供まで全部が満州国やシベリヤ、....
獄中記」より 著者:大杉栄
いうたった一つしか覚えていない。これは僕ばかりじゃない。たしかに堺(利彦)にでも山川(均)にでも、山口(孤剣)にでも、その他僕等の仲間で前科の三、四犯もある誰に....
薬草取」より 著者:泉鏡花
一 日光掩蔽 地上清涼 靉靆垂布 如可承攬 其雨普等 四方倶下 流樹無量 率土充洽山川険谷 幽邃所生 卉木薬艸 大小諸樹 「もし憚ながらお布施申しましょう。....
黒百合」より 著者:泉鏡花
大川の随一なるものである。立山の地獄谷はまた世に響いたもので、ここにその恐るべき山川大叫喚の声を聞くのは、さすがに一個婦人の身に何でもない事ではない。 お兼は....
良夜」より 著者:饗庭篁村
いを故郷の恋しさと未来の大望とか悲しみ悦び憂いをかわるがわる胸中に往来したれば、山川の景色も目にはとまらずしてその日の暮がたある宿に着きたり。宿に着きても油断せ....
迷信解」より 著者:井上円了
称して差し支えない。ここにおいて、余は人の真怪の有無を問わるるに対し、日月星辰、山川草木ことごとく真怪なりといいて答えておる。かかる大怪に比すれば、狐狸、天狗、....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
出来ぬ渺漠たるもの、果ては、広大無限、不可思議の宇宙を造り、その間には、日月星辰山川草木と幾多の潤色がしてある。今我が立てる処もまたその撰にもれぬ。人為では、と....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
母の教育、家を出でては朋友の教育、学校の教育これなり。天然の教育とは、天候地勢、山川草木等、我人の体外に囲繞せる諸象、およびこれより生ずるところの万変万化、自然....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
いずこがよいのであろうか、それは江や山ではなく牧場にあるといえよう。) 英吉利は山川よりも青草の、牧の姿ぞいとまさりける 二十六日、曇晴。ときどき少雨来たる。....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
で明らかとなっている。 すなわち国民皆兵の真の徹底である。老若男女のみならず、山川草木、豚も鶏も総て遠慮なく戦火の洗礼を受けるのである。全国民がこの惨禍に対し....