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山幸
「山幸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山幸の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
観の中に浸潤しつつ日本人固有の海洋観を作り上げたものであろう。そうしてさらにまた
山幸彦・海幸彦の神話で象徴されているような海陸生活の接触混合が大八州国の住民の対....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
こう報告した。 「私が与えられた任務は、今日の事件を予期してのことではなくて、神
山幸三、佐分利ヤス、マサ、三名の変死の謎をさぐることでありました。それがはからず....
「古事記」より 著者:武田祐吉
歌曲としての名稱を傳えているものの多いことは、この間の消息を語るものである。海幸
山幸の神話の如きも、原形は舞曲であつたのだろうが、のち獨立の説話として傳播し、古....
「古事記」より 著者:太安万侶
マツヒコヒコホホデミの命でございます。 七、ヒコホホデミの命 海幸《うみさち》と
山幸 ――西方の海岸地帶に傳わつた海神の宮訪問の神話で、異郷説話の一つである....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
郡の地頭や、郷士、法師らの献物もおびただしく、酒、麹、干魚、乾し果物、さまざまな
山幸が、行宮の一部の板屋廂には山と積まれた。 お湯浴みなども、久々であり、湯殿....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
、三輪明神、修験の大道場などを背景に、神領の領家として富んできた一族。 海幸、
山幸にはめぐまれ、日野川に産する砂鉄は刀鍛冶にはなくてならない物であり、大山祭り....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
うである。上代のワザヲギすなわち俳優というものの役がそれであったことは、海幸彦・
山幸彦の物語にもすでに見えている。昔話すなわち民間説話においては、我々の名づけて....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
てこれを忌んだものではなかったのである。恐れ多くも皇祖|彦火火出見尊は、御自身|
山幸彦として鳥獣の狩猟に従事遊ばされたのであった。さらに遡って、素戔嗚尊は、御自....