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山房
「山房〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山房の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
。尤《もっと》もこの界隈《かいわい》にはこう云う家も珍しくはなかった。が、「玄鶴
山房《げんかくさんぼう》」の額や塀越しに見える庭木などはどの家よりも数奇《すき》....
「骨董」より 著者:幸田露伴
、美中の美で、実に驚くべき神品であった。はじめ明の成化弘治の頃、朱陽の孫氏が曲水
山房に蔵していた。曲水
山房主人孫氏は大富豪で、そして風雅人鑑賞家として知られた孫....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
よかった人でありますが、年四十にして官途を辞し、江寧の小倉山下に山荘を作って小倉
山房といい、その庭園を随園と名づけましたので、世の人は随園先生と呼んで居りました....
「科学の常識のため」より 著者:宮本百合子
上)は、野生鳥類の生彩に溢れた観察、記述で感銘ふかいものである。「日本の鳥」(冨
山房百科全書)は中西悟堂氏によって、どのような日本独特の鳥とそれに対する心を描い....
「呉秀三先生」より 著者:斎藤茂吉
ない。 『精神啓微』の初版を買ってから幾年ぐらい経ってからであったろうか。私は冨
山房発行の『人身生理学』〈明治二十六年九月十日初版発行〉を買った。当時私が良教科....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
古鈔本も「半甘」で、他の書き方のものはない。愚案は、昭和十三年一月アララギ、童馬
山房夜話参看。 ○ 吾が門に千鳥しば鳴く起きよ起きよ我が一....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
来信。十九日(日)のばして二十日の分は、用事のためとばすと云ってよこしました。冨
山房の辞典のために荀子、老子というようなものを調べているらしい模様です。
○十....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
います。何だかいろいろと面白いから。人って何といろいろでしょう。この夏か秋に、秦
山房という本やから、私のいろんなノートや断想のようなものを集めて出すのだそうです....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
幸福ではなかった。しかし少くとも平和だった。僕は砂利を敷いた門の中を眺め、「漱石
山房」の芭蕉を思い出しながら、何か僕の一生も一段落ついたことを感じない訣には行か....
「読書遍歴」より 著者:三木清
詩選』の中の詩をできるだけ多く暗記するつもりで取りかかったことがある。先だって冨
山房百科文庫で森槐南の『唐詩選評釈』を買ってきて読み、昔を思い出して懐しかった。....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
、昼は役所へ出勤する人だったからでもあろうか、鴎外の訪客は大抵夜るで、夜るの千朶
山房は品詩論画の盛んなる弁難に更けて行った。 鴎外は睡眠時間の極めて少ない人で....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
の時分、文壇の機運はいよいよ益々爛熟し、紅露は相対塁して互に覇を称し、鴎外は千朶
山房に群賢を集めて獅子吼し、逍遥は門下の才俊を率いて早稲田に威武を張り、樗牛は新....
「十日の菊」より 著者:永井荷風
という。亡友|唖々《ああ》子もまたかつて万年筆を手にしたことがなかった。 千朶
山房《せんださんぼう》の草稿もその晩年『明星』に寄せられたものを見るに無罫《むけ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
あつめて、伊藤嘉夫氏の『西行法師全歌集』と、尾山篤二郎氏の『西行法師全歌集』(冨
山房文庫)という感謝すべき標準的な良歌集が出ているのは、西行を知るためにこの上な....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
は「清行僧」という語のあったことで、早く慶雲二年六月に「京畿内の浄行僧九人を選び
山房に住せしむと『続日本紀』にある。ただに後の学侶・聖等の区別ばかりでなく、奈良....