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「山本有三〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山本有三の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
値を知らない。君は、僕の『つぼ』をうったことは曾《か》つてないのだ。倉田百三か、山本有三かね。『宗教』といわれて、その程度のことしか思い浮ばんのかね。僕は、君の....
芥川の事ども」より 著者:菊池寛
ているか。」 「知らない。君は。」 「僕も知らないんだ、あれは人の名かしらん。」山本有三、井汲清治、豊島與志雄の諸氏がいたが、誰も知らなかった。あの手記を読んで....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
俗文学は落第生文学になるわけだ。妙な比較だが、漱石や小林多喜二は優等生だ。藤村も山本有三もだ。これによると、軽風俗の文学にモラルがあるとしたら、それは理想にでは....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
く人は、従来少なかった。最近死去した真山青果のほか、中村吉蔵、参議院議員となった山本有三などのほかには、若い戯曲家は、主として小劇場の舞台のために書いていた。小....
「女の一生」と志賀暁子の場合」より 著者:宮本百合子
失っている、母たる資格を持たぬ女であると云う事から二年を求刑し、母性の典型として山本有三氏の小説「女の一生」を例に引きました。公判廷で検事が文学作品を例に論告を....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
声がする。 島田のをぬかして第何信になるかしら。教えて下さいまし。 『文芸』に山本有三論のようなものを書くために、この間うちから殆ど全作品をよんでいて、昨夜そ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ないことはたしかなのですって。無学とかいてある字は少くとも女学校は出て居ります。山本有三のような作家、さぞひとり合点な手紙よこされるのでしょうね。こういう手紙に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
と。何と痛切に実感するでしょう。きょうも『朝日』の学芸で、杉山平助が書いていて、山本有三が『主婦之友』とかにかいていた「路傍の石」をかきつづけられなくなったとい....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
、この頃は検事拘留で一月三十日に拘留がつき、三月まで『明日への精神』のなかにある山本有三論の字句、スメドレイのことをかいた文章のことなどでぐるぐるまわりの話があ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
どのつまりは世俗の日記と一緒に歴史のつよく大きい襞の間にまぎれこんでしまいます。山本有三という作家が、主人公に芸術家も科学者も扱い得ず、教師をつかまえるのは雄弁....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
あのダラダラ文章イージーな寄席話術の流れがある故です。小説らしくない文章の人――山本有三、島木健作が、文学的でない人にもよまれるというのは、面白い点です。文化の....
交遊断片」より 著者:豊島与志雄
には私の方で精根がつきて、笑い出してしまった。 * 或る日の夕方、山本有三君が威勢よくやって来た。何処かで飯でも食おうというのだ。ところが私は、も....
傍人の言」より 著者:豊島与志雄
く、社会的にも問題をひき起したのは、何も特殊な深遠な思想を披瀝したからではない。山本有三が、親子の問題や女中の地位の問題と、真正面から取組んでも、誰もつまらない....
新時代の「童話」」より 著者:豊島与志雄
象徴である。この童話を考える機縁は、私事に亘るが、幾つもあるなかで、例えば、――山本有三主宰「日本少国民文庫」のなかの、「発明物語」について、石本已四雄君が読後....
環礁」より 著者:中島敦
岩波文庫を扱っている店が一軒も無い。或る時、内地人の集まりの場所で、たまたま私が山本有三氏の名を口にしたところ、それはどういう人ですと一斉に尋ねられた。私は別に....