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「山村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山村の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
まげ》ぶしへ凧《たこ》をひっかけたと云うことである。 なおまた伝吉の墓のある笹山村の慈照寺《じしょうじ》(浄土宗《じょうどしゅう》)は「孝子伝吉物語」と云う木....
ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
の十把一束《じっぱいっそく》と云う欄にのせてある。それによると、ひょっとこの名は山村平吉、病名は脳溢血と云う事であった。 × ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
額がかけられて、額には草書で『報恩額』と筆太にしるしてあった。嘉永|庚戌、七月、山村菱秋書という落款で、半七先生に贈ると書いてあるのも何だかおかしいようにも思わ....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
場へやって来た人間が、やあと声をかけた。それは、赤羽主任のよく知っている警察医の山村であった。 「御苦労さまで、どうも。所で赤羽さん、あの感電騒ぎをやった井神陽....
間諜座事件」より 著者:海野十三
) 咲田さき子 ●ダンス(美わしの宵) (唄)花柳 春子 須永 克子山村 蘭子 杉原 常子 ●シャンソン(遥かなるサンタ・ルチア) 須永....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
からなる涼味を見いだすことに多年馴らされている。したがって、盛夏の市中生活も遠い山村水郷は勿論、近い郊外に住んでいる人々が想像するほどに苦しいものではないのであ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
を尋ねて来たのです。もっとも、そればかりでなく、わたくしは彼について、その寂しい山村生活を研究しようと思ったのです。彼は小説の人物としてはいいモデルのように見え....
死者の書」より 著者:折口信夫
ものは、伊賀境までも踏み込んだ。高円山の墓原も、佐紀の沼地・雑木原も、又は、南は山村、北は奈良山、泉川の見える処まで馳せ廻って、戻る者も戻る者も、皆|空足を踏ん....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
りが室内にも及んで、幟のはためきに、歯の音も合わぬほどの寒さだった。 そのうち山村儀右衛門が、例の神経的な、蒼白いしゃくれ顔を突き出して、 「ところで爺つぁん....
くろん坊」より 著者:岡本綺堂
た。その途中の嶮しいのはもちろん覚悟の上である。およそ十里ほども北へたどると、外山村に着く。そこまでは牛馬も通うのであるが、それからは山路がいよいよ嶮しくなって....
番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
くに睨み合いの姿であったことを簡単に断わっておきたい。殊にこの年の正月、木挽町の山村座の木戸前で、水野の白柄組と幡随長兵衛の身内の町奴どもと、瑣細のことから衝突....
人狼」より 著者:岡本綺堂
、慶長初年の頃。秋も暮れかかる九月なかばの午後。 九州、肥前国。島原半島に近き山村。田原弥三郎の家。藁葺屋根の二重家体にて、正面の上のかたに仏壇、その下に板戸....
妖怪漫談」より 著者:岡本綺堂
いたであろうし、または来舶の支那人から直接に聞かされたのもあろうが、交通の不便な山村僻地にまでも支那の怪談が行き渡って、そこに種々の伝説を作り出したということは....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
若主人の名は市郎、この駅では第一の旧家と呼ばるる角川家の一人息子である。斯ういう山村に生れても、家が富裕であるお庇に、十年以前から東京に遊学して、医術を専門に研....
明治懐顧」より 著者:上村松園
ども女は草履に後がけをして一日の行程九里位は平気でした。洛北の渓谷を歩き廻って、山村の宿に泊まったこともあります。何分二十名位の客が急に泊まるのですから、宿では....