山東京伝[語句情報] »
山東京伝
「山東京伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山東京伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
こから廻り縁になって、別の一室にも、槍、薙刀、鉄砲などが「なげし」にかけられて、
山東京伝的|草艸紙興味を味わせるのに十分であった。 室へ戻って、友人にハガキを....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
》み出すのは世態に通じたもののすることでは無い、と天明度の洒落者《しゃれもの》の
山東京伝は曰《い》ったが、秀吉も流石《さすが》に洒落者だ。馬でも牛でも熊でも狼で....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
者――いうところの俗学者であった。でその方面の友人には、蜀山人だの宿屋飯盛だの、
山東京伝だの式亭三馬だのそう云ったような人達があり、また当時の十八大通、大口屋暁....
「戯作者」より 著者:国枝史郎
名高い山東庵京伝も思ったより薄っぺらな男ではあった」 これが馬琴の眼にうつった
山東京伝の印象であった。 「変に高慢でブッキラ棒で愛嬌のねえ侍じゃねえか。……第....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
紹介する。 一 新牡丹燈記 剪燈新話のうちの牡丹燈記を翻案した、かの
山東京伝の浮牡丹全伝や、三遊亭円朝の怪談牡丹燈籠や、それらはいずれも有名なものに....
「馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
ては焼き棄てたといい伝えられて居る程でございます。馬琴と相前後して居る作者には、
山東京伝であれ、式亭三馬であれ、十返舎一九であれ、為永春水であれ、直接に当時の実....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
しんわ》」の中の牡丹燈記や、それに材を得た浅井了意の『伽婢子《おとぎぼうこ》』や
山東京伝の『浮牡丹全伝』をたよりに、よろしく膨大の譚を夢中で書き上げてしまったの....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
して、その濫觴は浮世絵板画の祖ともいふべき菱川師宣《ひしかわもろのぶ》なるべし。
山東京伝《さんとうきょうでん》はその著『骨董集《こっとうしゅう》』において延宝|....
「里の今昔」より 著者:永井荷風
ある。 江戸のむかし、吉原の曲輪《くるわ》がその全盛の面影を留《とど》めたのは
山東京伝《さんとうきょうでん》の著作と浮世絵とであった。明治時代の吉原とその附近....
「申訳」より 著者:永井荷風
ざるはない。市井の風俗を観察する方法にも同じく進化の道がある。江戸時代に在っては
山東京伝は吉原妓楼の風俗の家毎に差別のあった事を仔細に観察して数種の蒟蒻本を著し....