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山東省
「山東省〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山東省の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
と注意して別れた。 王福の次に雇われて来たのが、高秀庭である。高は苦力の本場の
山東省の生まれであるが、年は二十二歳、これまで上海に働いていたそうで、ブロークン....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
。徐の家は呪われているというので、近い処からは誰も嫁に来るものがない。忠僕の王が
山東省まで出かけて行って、美人の娘をさがして来た。といっても、実は高い金を出して....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
いには、外国人は(日本人も含めて)支那紙幣を受取らなくなってしまった。張宗昌系の
山東省銀行はつぶれた。拳銃、金、銀、金票、食料品、馬車、自動車賃は、どんどん昇っ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
挙げた二雑誌の拙文には書かなんだが、『大清一統志《だいしんいっとうし》』九七に、
山東省の米山は相伝う斉|桓公《かんこう》ここに土を積んで虚糧《うそのかて》と為《....
「涼亭」より 著者:田中貢太郎
、二十六、七の背のひょろ長い髪の赤茶けた碧い眼の青年。 村の男 旅人 甲、乙。
山東省|※川の某山村の街路にある涼亭。それは街路の真中に屋根をこしらえ、左右の柱....
「獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
について、一瞥を投じて見たいと思うのである。即ち「中華全国民俗志」(下篇巻二)、
山東省喪礼の条に、左の如き記事が載せてある。 殯期至、親及最契之友、送獅豹、獅....
「三国志」より 著者:吉川英治
備は、近づいて、廟にぬかずきながら、 「そうだ、孔子、今から七百年前に、魯の国(
山東省)に生れて、世の乱れを正し、今に至るまで、こうして人の心に生き、人の魂を救....
「三国志」より 著者:吉川英治
が、檄に応じて、北平から一万五千余騎をひっさげて南下してくる途中、冀州の平原県(
山東省・津滬線平原)のあたりまで来かかると、 「しばらくっ、しばらくっ!」 と....
「三国志」より 著者:吉川英治
間です」 「今の官職は」 「正議郎を勤めております」 「お故郷は」 「済陰定陶(
山東省)の生れで董昭字は公仁と申します」 「ホ、やはり山東の産か」 「以前は、袁....
「三国志」より 著者:吉川英治
の一便は、かくて、河北の兵十万を、曹操へ向わしめたのであった。 その頃、北海(
山東省・寿光県)の太守|孔融は、将軍に任命されて、都に逗留していたが、河北の大軍....
「三国志」より 著者:吉川英治
いう。 孫権に、身の上をたずねられて、その人は語った。 「郷里は、瑯※の南陽(
山東省・泰山の南方)であります。亡父は諸葛珪と申して、泰山の郡丞を勤めていました....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
のごろしきりに思われる。 雪の中へ私を素っ裸にして投げこんだ母だったが……私が
山東省で共産軍と戦っていたころ、昭和十四年の一月、地は深く凍り、雪がしきりに降る....