山梔子[語句情報] » 山梔子

「山梔子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山梔子の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
オシャベリ姫」より 著者:かぐつちみどり
のに、私一人口があるのについては、それはそれは悲しいお話があります。あなたはあの山梔子《くちなし》という花を御存じですか」 と不意に王子は尋ねました。 「ええ....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
がチラ/\瞬いて居る。庭の暗の方から、甘い香や強い刺戟性の香が弗々と流れて来る。山梔子、山百合の香である。「夏の夜や蚊を疵にして五百両」これで蚊さえ居なかったら....
河豚」より 著者:吉川英治
うのである。 * 毒に中たった場合は、昔から口伝が多い。――山梔子の実を噛ませると吐く。黒砂糖を白湯でのむ。塩の汁をたくさん飲む。樟脳を湯に....
姫たちばな」より 著者:室生犀星
いた。一人は西の方の築地に佇み、一人は東寄りの角の築地のかげに立っていた。一人が山梔子色の狩衣をつけていれば、一人は同じ山吹色の折目正しい狩衣を着ていた。次の夕....