山楼[語句情報] »
山楼
「山楼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山楼の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
お師匠さまはまだまだ年寄りの仲間じゃない。」 二 静の屋は別に観
山楼とも名づけてある。晴れにもよく雨にもよい恵那山に連なり続く山々、古代の旅人が....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
文晁一人に過ぎない。文晁、本文朝に作る、通称は文五郎、薙髪して文阿弥といった。写
山楼、画学斎、その他の号は人の皆知る所である。初め狩野派の加藤文麗を師とし、後|....
「宝に食われる」より 著者:宮本百合子
たことがあった。その時は大阪にいた親戚により、大阪から今はもう廃業してしまった対
山楼に行った。梅林があり、白梅が真盛りで部屋へ薫香が漲っていたのをよく覚えている....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
緒言 一 この自叙伝は、最初|沼波瓊音《ぬなみけいおん》氏の「俳味」に連載されしが、同誌の廃止後、織田枯
山楼氏の「俳諧文学」にその「俳味」に載りしものと共に終結までを連載された所のもの....
「村芝居」より 著者:井上紅梅
いっそうあざやかになった。ふりかえって見ると舞台は燈火の中に漂渺として、一つの仙
山楼閣を形成し、来がけにここから眺めたものと同様に赤い霞が覆いかぶさり、耳のあた....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
抱え絵師で、その生活は小大名を凌ぎ、まことに素晴らしいものであった。その屋敷を写
山楼と名付け、そこへ集まる人達はいわゆる一流の縉紳ばかりで、浮世絵師などはお百度....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
」 「へえ、本郷にございます」 「うむ、本郷か、何んという家だな?」 「へい、写
山楼と申します」 「写
山楼? ふうむ、写
山楼?」紋太郎はしばらく考えていたがにわ....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
。 それから、今日思い出しても、当時の物の安かったことが分りますが、奈良では対
山楼といえば一流の旅館ですが、其所に泊まって一泊の宿料が四十五銭であった(夜食と....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
諱に触れて、一朝主家の改易となっては、たちまち分散消滅してしまったのだ。 夜四
山楼の晩餐に、庄内のおばこ節というものを聞かして貰うの光栄を得た。おばこ踊とは娘....