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山楽
「山楽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山楽の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「芭蕉について」より 著者:宮本百合子
、庶人は困窮し、しかも日光の陽明門が気魄の欠けた巧緻さで建造され、絵画でも探幽、
山楽、光悦、宗達等の色彩絢爛なものがよろこばれている。よるべない下級武士の二六時....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ることを御承知でござろうな」
「すばらしい狩野家とは?」
「瑞巌寺には、永徳と、
山楽がありますね」
「あ、そうだ、そうだ」
その時に、白雲がまた興を呼び起して....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ばならない。永徳の時代、友松《ゆうしょう》のあったことも記憶すべきだが、その子に
山楽《さんらく》の出でたことこそ忘れてはなりませんよ。子といっても
山楽は本当の子....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いらはお寺を見に行ったわけじゃねえんだが」 「あのお寺の大きな床いっぱいに、狩野
山楽の牡丹《ぼたん》に唐獅子が描いてあって、とても素晴しいのですってね、米友さん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れども、もう少し大事に心得ていてもらってもいいと思いました。
ことに問題のあの『
山楽《さんらく》』でございました。三間の大床いっぱいに、滝と、牡丹と、唐獅子とを....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ど――観瀾亭《かんらんてい》の襖絵《ふすまえ》のことは、わしも聞いている、それが
山楽、永徳であるか、そこまではわしは知らん、しかしながら、たしかに桃山の昔をしの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
《あおい》の間《ま》、襖の絵は石田幽汀《いしだゆうてい》の筆、次は秋草の間、狩野
山楽《かのうさんらく》の筆、あれなる唐門《からもん》は勅使門でございます、扉につ....
「二科展院展急行瞥見」より 著者:寺田寅彦
いう展覧会などに陳列すべきものでないのかとも考えてみる。しかしここにもし光琳でも
山楽でも一枚持ってくればやっぱり光って見えはしないかとも思う。来年から、一室に一....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
豪族の居間である。 秋安と美しい廻国風の娘と、語り合っているその部屋には、狩野
山楽の描いたところの、雌雄孔雀の金屏風が、紙燭の燈火を明るく受けて、さも華やかに....
「冷かされた桃割娘」より 著者:上村松園
祇園祭の時分の屏風祭が又見ものでして、私共は今年はどこそこに応挙の絵が出るとか、
山楽はどの家にあるとか聞いては写しに行ったものでした。 八坂さんの絵馬堂にもよ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
宋の稀品。また、東山|殿あたりからの名匠の邦画。それから現代画として行われている
山楽だの友松だの狩野家の人々の作品など、折あるごとに、武蔵は観てきた。 自然、....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
佐絵系の復興が見られ、また安土、桃山文化などの新時代の風潮に適応して興った永徳、
山楽などの豪宕絢爛な障壁画のある一方、すでに光悦風のあの新しい様式、また宗達画な....