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山様
「山様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山様の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ずも口走ったのは笑止でした。 「いかほど、どれほど責められましても、わたくし、中
山様に毒など盛った覚えござりませぬ」 「それみろッ。とうとういっちまったじゃねえ....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
、事の起ったままをあらまし答えて行った。 「……なんでもそんなわけでして、昨晩押
山様は、大変遅くまで外出なさり、お酒を召してお帰りのようでしたが、それから私達は....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
) 私の登山熱 私は神戸に来てから三年くらい旅行の味を知らなかった。大正十年遠
山様設立のデデイル会(三菱)に入ってからこの味が少しわかりだし、大正十三年以来兵....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
え、女房の良いのは少ねえものでござえます、あの通り立派なお方様でござえますが、森
山様でも秋月様でも、お品格といい御器量といい、悪い事はねえが、私ら目下の者がめえ....
「寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
、気味の悪いのは、薄絹の上の紙の中にある、髪の切ったものであった。 「御家様、内
山様が、おみえなされました」 「ま――」 里恵は、家老の来訪と聞いて、周章てて....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
はねえ旦那様富山|稲荷町の加賀屋平六と云う荒物御用で、江戸のお前さん下谷茅町の富
山様のお屋敷がございますから、出雲様へ御機嫌伺いに参りまして、下谷に宿を取って居....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
くはあるまい」 「わッ」と突然紋兵衛は畳の上へ突っ伏したが、 「お助けくだされ北
山様! お願いでござります天野先生! 殺されるのは嫌でございます! 申します申し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ょうとも、いつでも出向いて参ります。私はまた小野様か、肥田様か、そうでなければ春
山様……といろいろにお案じ申し上げて参りました」 「就いては寅吉、呼び立てたのは....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
準じたという訳か、外の外様や譜代よりは、海道筋でも何となく勢力があるらしく、『松
山様』といえばどこでも快く宿を引受けた。なお昔は長崎の探題とかであった訳もあろう....
「青春論」より 著者:坂口安吾
さとを感じるのであろうか。 今年の夏、僕は新潟へ帰って、二十年ぶりぐらいで、白
山様の祭礼を見た。昔の賑いはなかったが、松下サーカスというのが掛っていた。僕は曲....
「赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
あった。 「御前もあのように有仰ります。遠慮は禁物でござります。……鈴木様、小宮
山様、さあさあお過しなさりませ。おやどうなされました川島様、お酒の一斗も召し上っ....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
ら半刻ばかり経った時、龕燈の光で往来を照らしながら、老人と少年と女猿廻しとが、秋
山様通りの辺りを通っていた。昨夜御用地の林の中にいた、その一組に相違なかった。 ....
「月世界競争探検」より 著者:押川春浪
確かにこの方角に向って行きさえすれば決して間違うはずはない。」 「それにしても秋
山様はどうなさりましただか是非この勝負には若旦那様をお勝たせ申しましねえでは、私....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
とが――」
将曹は、眼を光らせた。お由羅が、ちらっと、将曹を見た。そして
「赤
山様まで?」
「よって、油断がなりませぬ」
赤山靱負は、一門の中でも、名代の人....
「乳を刺す」より 著者:邦枝完二
還だが、それに関わりのあることだけに、今日明日の中に埒を開けなくちゃ、お奉行の遠
山様のお顔に係わるというもんだ。直ぐに行こう」 立ち上がった留五郎は、黙々と聴....