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山登り
「山登り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山登りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
る。 (一二)汗臭い握飯《にぎりめし》 その話は面白いが、しかし吾輩は
山登りの汗が引込むに随《したが》い、だんだんと寒くなって仕方がなくなった。それも....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
紅教喇嘛に恨まれた。そこで、或る人が注意した。 「彼は復讐をするかも知れません。
山登りのときには御用心なさい」 留は山へ登るとき、輿や行列をさきにして、自分は....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
を乗越すまで声を限りに歌を唱い通したが、今思うとおかしくてならない。何分初めての
山登りでもあり、中川原の宿屋でも、蓮華温泉に食物を運ぶ人が温泉に行く途中で木に登....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
庄三郎は足を早め裾野をさして下って行った。 上るに苦しく下るには易い。これは
山登りの常法ではあるが富士は一層その感が深く、殊に戦国のこの時代には道らしい道な....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
よしになった同級生の牛丸平太郎という身体の大きな少年といっしょに、日曜を利用した
山登りをやっていたのである。その
山登りというのは、芝原水源地の奥にあるカンヌキ山....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
から分らない。何しろ三十以上四十ぐらいの人もいるようだ。孝ちゃんも一緒で日英独の
山登りは面白い対照だ。この前登った崖も今日は楽に登って風雪に弱ったところを列をつ....
「雪魔」より 著者:海野十三
だろう」 「それもあるだろうがな、しかし噂に聞けば、五助ちゃんたちは三日にあげず
山登りに忙しいそうだ」 「
山登りって、どの山へ登るの。こんなに雪が降っているのに....
「時計屋敷の秘密」より 著者:海野十三
とにきめ、それぞれ音色のちがった笛をポケットにもっていた。これはかねて、うしろの
山登りをするときに少年たちが利用している呼び子の笛であって、どの音色が誰の笛か、....
「橋」より 著者:池谷信三郎
は私のたった一人の恋人です。外国の話しにこんなのがあります。二人の相愛の恋人が、
山登りをして、女が足を滑らせ、底知れぬ氷河の割目に落ちこんでしまったのです。男は....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
めて毎日持ち歩いた。未だ国土来襲は殆どなく、夏の間は、近くの海岸へ泳ぎに行ったり
山登りをしたりすることが出来た。顔や手足は真黒になり、私の身体は健康であったけれ....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
前がき いつぞやだいぶ前に、比叡の
山登りして阪本へ下り、琵琶湖の岸を彼方此方見めぐるうち、両願寺と言ったか長等寺と....
「山の湯の旅」より 著者:上村松園
う。 一昨年、松篁がそのところにいって、幾日か滞在して、写生か何かをやったり、
山登りをしたりして遊んできましたが「とても静かな土地で、土地の人も醇朴でいい温泉....
「涸沢の岩小屋のある夜のこと」より 著者:大島亮吉
緒に行ったが、そのとき言ってたよ。うちの弟は私によく言ってましたよにとっちゃあ、
山登りは趣味だの、またスポートだのって思ってはいないかも知れないぜ。」 答えた....
「層雲峡より大雪山へ」より 著者:大町桂月
には足跡到らぬ隈もなし。今一人と求めしに、前川義三郎氏とて、豆腐屋を業とせるが、
山登りが好きなれば、人夫賃を雇賃に充てて、豆腐を製造する人を雇い、喜び勇んで、我....
「影」より 著者:岡本綺堂
羨ましゅうございます。そうして、あんたはどっちへいらっしゃるの。そんな拵えをして
山登りでもなさるの。 (旅人は無言で焚火をみつめている。) 重兵衛 これ....