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山県
「山県〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山県の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
彼はことさらに叔父の前に滔々《とうとう》と維新の大業を論じ、上は村田清風から下は
山県有朋《やまがたありとも》に至る長州の人材を讃嘆《さんたん》した。が、この虚偽....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
の差障《さしさわ》りさえなければ、僕も喜んで話しますが――万一秘密の洩れた事が、
山県公《やまがたこう》にでも知れて見給え。それこそ僕一人の迷惑ではありませんから....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
あげたのでした。 「どうもおかしなことになりました。私は早速、彼奴の郷里である岡
山県のS村に行きましたが、彼奴の居所がさっぱりわからないのです。村の人達にきいて....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
でいった。「昭和十×年五月十五日午後五時三十分。第四師団司令部発第四〇二号。和歌
山県|潮岬南方百キロの海上に駐在せる防空監視哨の報告によれば、米軍に属する重爆飛....
「わが町」より 著者:織田作之助
、綱をたぐって急いで攀じ登る。とたんに爆音が耳に割れて、岩石が飛び散り、もう和歌
山県出身の村上音造はじめ五人が死んでいた。 間もなくの山崩れには、十三人が一度....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
明治三十五年寅壬三月 一 「島野か。」 午少し過ぐる頃、富
山県知事なにがしの君が、四十物町の邸の門で、活溌に若い声で呼んだ。 呼ばれたの....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
というに過ぎぬ。 けれども徒労でないのは、境の家は、今こそ東京にあるが、もと富
山県に、父が、某の職を奉じた頃、金沢の高等学校に寄宿していた。従って暑さ寒さのよ....
「取舵」より 著者:泉鏡花
南無仏、南無仏と小声に唱名せり。 抜錨後二時間にして、船は魚津に着きぬ。こは富
山県の良港にて、運輸の要地なれば、観音丸は貨物を積まむために立寄りたるなり。 来....
「妖怪学」より 著者:井上円了
はだしきを感じ、ブドウ酒一杯を傾けたることを夢みたりという。 明治二十年、和歌
山県久保某氏より報知せる書中に、左の一事あり。久保氏自ら曰く、「一夕、夢中にて余....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
はだしきを感じ、ブドウ酒一杯を傾けたることを夢みたりという。 ○明治二十年、和歌
山県、久保某氏より報知せる書中に、左の一事あり。久保氏自ら曰く、「一夕、夢中にて....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
一つの事件が出来した。それはその翌年、桜痴居士が『日日新聞』紙上に連載した小説「
山県大弐」を、作者自身が同社へは無断で春陽堂から出版させたというのであった。今日....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
び海岸に乱点せる電灯、玻窓に映射し来たる。 十五日、晴れ。午後、田辺氏とともに
山県商店、ロンドン銀行に至る。夜に入り、豊島昌、出口峯一郎両氏来訪あり。深更に至....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
れらの流罪人を入れた牢屋がまだ残っていた。三宅島の流罪人名士をあげると竹内式部、
山県大弐の勤王学者、絵師英一蝶、「絵島生島」の生島新五郎、侠客小金井小次郎など多....
「俗臭」より 著者:織田作之助
気が弱いということは記憶に止めて置く必要がある。元来彼等きょうだいの出生地、和歌
山県有田郡湯浅村(現在湯浅町)は気性の荒いので近村に知られた漁村である。大袈裟に....
「わが町」より 著者:織田作之助
、綱をたぐって急いで攀じ登る。とたんに爆音が耳に割れて、岩石が飛び散り、もう和歌
山県の村上音造はじめ五人が死んでいた。間もなくの山崩れには、十三人が一度に生き埋....