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山立
「山立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山立の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
こと五里、すると岩山の下に金光燦爛たる御殿風の屋根が見えその横には白堊の僧舎が沢
山立ってある。それからその間に朱塗の殿堂のようなものも混って居って実に壮大美麗な....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
妖しい夢の数々を全てよみがえらせてしまうようだ。 畑中も小舟にのりこんだ。彼が
山立てしておいた海面へ小舟は進んでゆくのである。四名の男女はタコメガネをかけ口中....
「車上の春光」より 著者:正岡子規
れいに咲いて居る。 何とかいう芝居小屋の前に来たら役者に贈った幟《のぼり》が沢
山立って居た。この幟の色について兼ねて疑《うたがい》があったから注意して見ると、....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
北見伊右衛門が伝えの歌なるべし。その歌は、「この路に錦|斑《まだ》らの虫あらば、
山立姫に告《い》ひて取らせん」。『四神地名録』多摩郡喜多見村条下に、この村に蛇除....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
見伊右衛門が伝えの歌なるべし。その歌は「この路に錦斑《にしきまだら》の虫あらば、
山立ち姫に告げて取らせん」。『四神地名録』多摩郡喜多見村条下に「この村に蛇|除《....
「錦木」より 著者:宮本百合子
かすかにふるえながら障子に掛った、細目にソーと引いて中をのぞくと美くしい几帳が沢
山立ててあってそのわきから美くしい色の衣の端がチラチラとのぞいて居る。光君の心は....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
女の眼に仏壇が見える)それではマンマさんに頼んで見よう。それ(仏壇の前へ行き、沢
山立っている位牌の中を捜して一つを前に取出す)それ、これが咲ちゃの母ちゃんだ、お....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
女の眼に仏壇が見える)それではマンマさんに頼んで見よう。それ(仏壇の前へ行き、沢
山立っている位牌の中を捜して一つを前に取出す)それ、これが咲ちゃの母ちゃんだ、お....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
雪《あわゆき》といいまして先ず大きな玉子の白身二つばかり茶筅《ちゃせん》で泡の沢
山立つまでよく掻き廻してそれを一合の沸立っている牛乳の中へ交ぜて一度よく混ぜます....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
山々の中に最も秀でたるを早池峯という、北の方|附馬牛の奥にあり。東の方には六角牛
山立てり。石神という山は附馬牛と達曾部との間にありて、その高さ前の二つよりも劣れ....