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山紫水明
「山紫水明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山紫水明の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外来語所感」より 著者:九鬼周造
」などという紅毛の国のダミ言葉を使うのかと憤慨させるのも誠に道理がある。外来語は
山紫水明の古都までも無遠慮に侵入している。平安朝このかた一千年の伝統をだらりの帯....
「日記」より 著者:宮本百合子
になるとか云う話しをして居ると、戸のそとで、誰か人が来た。田辺氏の養子であった。
山紫水明な京都の風物が、男の体へ女性の一部分を吹き込んで仕舞ったと云うような体つ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
影がいりみだれて青いさざなみにうつっている。霜も雪も墨南部の地を侵すこともなく、
山紫水明の天然の美しさは一年を通じてのものである。) 十四日、晴れ。船を進めて....
「三国志」より 著者:吉川英治
かって、わが世の春に酔っていた。 ※塢―― そこは、長安より百余里の郊外で、
山紫水明の地だった。董卓は、地を卜して、王城をもしのぐ大築城を営み、百門の内には....
「三国志」より 著者:吉川英治
ある隆中へ行くには、郊外の道をわずか二十里(わが二里)ぐらいしかない。 隆中は
山紫水明の別天地といっていい。遠く湖北省の高地からくる漢水の流れが、桐柏山脈に折....
「味覚の美と芸術の美」より 著者:北大路魯山人
日本人の秀れた素質は、偏えに、この自然の天恵何万年を経た結果に帰すべきであろう。
山紫水明、あまつさえ四囲に青海をめぐらして、気候の調節的温和なること、地味の肥沃....