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山膚
「山膚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山膚の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「槍が岳に登った記」より 著者:芥川竜之介
になる。目の前には高い山がそびえている。高い山といっても平凡な、高い山ではない。
山膚《やまはだ》は白っちゃけた灰色である。その灰色に縦横の皺《しわ》があって、く....
「連環記」より 著者:幸田露伴
かに心頭に蘇えるものだという。晴れた天の日の西山に没せんとするや、反って東の山の
山膚までがハッキリと見えるものだ。増賀上人の遥に遠い東の山には仔細らしい碁盤や滑....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
振り反えると、妙高続き火打焼山に至る連嶺には、早や旭の光が薔薇色に燃えて、赭色の
山膚に鏤められた雪に宝玉の匂が加わった。かなかな蝉の涼しい声が遠くで聞える。 「....