山茱萸[語句情報] »
山茱萸
「山茱萸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山茱萸の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
は非常の霜だった。午の前後はまた無闇と暖で、急に梅が咲き、雪柳が青く芽をふいた。
山茱萸は黄色の花ざかり。赤い蕾の沈丁花も一つ白い口を切った。春蘭、水仙の蕾が出て....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
あの辺に朱実はほとんどない。ここに林のごとく売るものは、黒く紫な山葡萄、黄と青の
山茱萸を、蔓のまま、枝のまま、その甘渋くて、且つ酸き事、狸が咽せて、兎が酔いそう....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
おくれの誤りで、グミは胡頽子でこそあれ、それはけっして茱萸ではない。仮りに茱萸が
山茱萸の略された字であるとしても、その
山茱萸はけっしてグミではなく、たとえその実....