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山西
「山西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山西の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
たり、その骨張った尻をクソを洩らすまで、革バンドで紫色に叩きなぐった。 ぼくは
山西省栄河県の雪に埋もれた城壁のもとに、素裸にされ鳥肌立った中年の中国人がひとり....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
本内にも相当にあるが、満州国の東半分は、どこを掘っても豊富な石炭が出て来る。更に
山西に行けば世界衆知の大資源がある。石油は日本国内にも、まだまだある。熱河から陜....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
る。※川、章邱等に約十八億トンの石炭が埋蔵されている。又、西二百数十哩の地には、
山西の大炭田があり、全亜細亜蔵炭量の約八割に当る六千八百億トンの石炭と、無尽蔵と....
「運命」より 著者:幸田露伴
の時なりき。其歳閏九月、たま/\天文の変ありて、詔を下し直言を求められにければ、
山西の葉居升というもの、上書して第一には分封の太だ侈れること、第二には刑を用いる....
「孤独者の愛」より 著者:豊島与志雄
機嫌なのだ。澄江にも杯をさし、そして永田とむつかしい相談事を続けた。永田と私は、
山西証券会社の謂わば社長秘書で、永田は社長のブレーンの役目をし、私はただ書類をい....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
まで、黄河が流れた跡なのである。 潼関から上流の三千余キロというものは、河南、
山西、陝西、甘粛の黄土層を流れてくる。 華北には雨季という特別のシーズンはない....
「新疆所感」より 著者:日野強
看破し、断然李鴻章等の意見に反対し、『新疆一たび露国の手に帰せんか、甘粛、陝西、
山西等の辺防ますます緊要を告げ、直隷また枕を高うするを得べからず。一を守るの勇な....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
もの 高知へ 日に日に近うなる松原つづく 十一月十日 晴、朝寒、行程八里、高知
山西。 ――よう降った、夜明けまで降りつづいたが、朝はからりと晴れわたって、星が....
「魔都」より 著者:久生十蘭
だから、嫌も辞退もあるもんじゃない。天の御声と喜んで、親爺の顔で大阪貴石倶楽部の
山西のところへ駆けつけてソッと耳打ちしたの。何しろダイヤモンドを持ち出したことが....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
かいばらえきけん》の『大和本草《やまとほんぞう》』に「京都泉涌寺六角堂同寺町又叡
山西塔ニアリ元亨釈書《げんこうしゃくしょ》ニ千光国師栄西入宋ノ時宋ヨリ菩提樹ノタ....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
とよく似ている。しかし尾根の頂上近くには大分倒木があった。その中を潜り抜けて皇海
山西方の鞍部に辿り着いたのが午後十二時四十分である。眼を上げると奥白根の雪に輝く....
「法然行伝」より 著者:中里介山
余人の行うべき行ではないが、信心の力の奇特は思い見るべきである。 二十九 比叡
山西塔の南谷に鐘下房少輔《しょうげぼうしょうゆう》という頭脳のよい僧侶があったが....
「水魔」より 著者:田中貢太郎
月の光はその塀に打った「公園第五区」と書いた札のまわりを明るく照らしていた。 「
山西じゃないか」と、横合から声をかけた者があった。壮い男は耳なれた声を聞いて足を....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ために起こったいざこざは昔から多いものだ。日本軍がマレーのゴム、スマトラの油田、
山西の石炭、インドの綿などをみだりに望んだその結果が今日のこの悲惨である。私だっ....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
しきりぽうっと明るくなっては復た暗くなったりしていた。 八月一日。午前七時、浄土
山西側の野営地出発。三十分にして竜王岳絶巓に達す。眺望広豁、遠く富士|及赤石山脈....