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「山金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

山金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
機関車」より 著者:佐左木俊郎
た小さな池があって、家鴨《あひる》を飼っている家があるでしょう。あの池の中に、沢山金魚がいるのよ。ところが、その金魚ったら、どの金魚も、あのひらひらと長い尾がみ....
俘囚」より 著者:海野十三
真夜中に沢山の現金を奪って逃げた奴があるんだ。そいつが判らない。その部屋にいる青山金之進《あおやまきんのしん》という番人が殺されちまった。――そして不思議なこと....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
して帰りてえが、借金方の附くようにと思いまして、ついふら/\と出来心で、へえ、沢山金え盗るという了簡じゃアごぜえません、貧の盗みでございますから、お見遁しを願い....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
|以来手紙も来ねえからひょっと船でも顛覆えって海の中へ陥没ってしまったか、又は沢山金を持って居りやしたから、泥坊に金を奪られたのではないかと、出た日を命日と思っ....
模倣と独立」より 著者:夏目漱石
う少し遣っておったならば負けたかも知れない。宜《よ》い時に切り上げた。その代り沢山金は取れなかった。けれどもとにかく軍人がインデペンデントであるということはあれ....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
たり、這ったりした、およそ間の岳から北岳の峰までの、石の草原には、深山薄雪草、深山金梅、トウヤク竜胆、岩梅、姫鍬形、苔桃などが多いが、その中で、誰の目にもつくの....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
へ流れています。その煙が夕靄《ゆうもや》と溶け合って峰や谷をうずめ終る頃に、千光山金剛法院の暮の鐘が鳴りました。 明徳三年の銘あるこの鐘、たしか方広寺の鐘銘よ....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
う奴で、お前も知っている下新田の後家で、お梅の実の親のおかめが泊って居るのさ、沢山金を持ってる様子だが、丹治が己を切ってしまいそうな権幕だったから、改心して尼に....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
、第一に、小判、分判の金吹で、幕府の御手山《おてやま》、その他、諸国の山から出る山金を買入れて小判をつくるが、そのほかに上納金の鑑定封印、潰金《つぶしきん》、は....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
いと、この年月ひそかに心にかけて捜していたのだ。それが、わかってみると、隣の慧日山金剛寺の一空さまなのだ。ありがたい、このお人なら、たよりになる。これから何かと....
回想録」より 著者:高村光太郎
なったポーグラム先生という人は非常にいい人でいろんな事を助けてくれた。世間では沢山金でも持って行ったように思って、向うに居ても金持の連中などで対等のつきあいをし....
三枚続」より 著者:泉鏡花
人物と心得て、先生、先生と謂うが、さにあらず、府下銀座|通なる某新聞の記者で、遠山金之助というのである。 「どうでございます、この私に意見をしてくれろッて、涙を....
式部小路」より 著者:泉鏡花
目録の入費を現金で出しておくんなすったお嬢さんを大贔屓の――新聞社の旦那でさ。遠山金之助さんですよ。 その方に、意見をされて、私のようないけずな野郎が、お嬢さ....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
されます。シナの輸入品中の大部分を占め、そしてチベットにおいて輸入品に対し一番沢山金を費やすところのものは茶である。しかしこの茶はどの位チベット国中へ入って居る....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
うのは多数の経験者の一致した意見であります。もし金で本当の幸福が得られるならば沢山金があるほど余計に幸福になれるはずですが、それが上述のごとく楽に遣いこなせる程....