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山陽
「山陽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山陽の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
をつかむがごときおぼつかなき捜索であった。五|畿内《きない》、東海、東山、山陰、
山陽、北陸、南海と、彼は漂泊《さすらい》の旅路に年を送り年を迎え、二十七の年まで....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
でに私は東京に立ち寄り、そのとき私の親爺《おやじ》と詩の話をいたしました。親爺が
山陽《さんよう》の古い詩を出してくれました。私が初めて
山陽の詩を読みましたのは、....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
党の中では、いちばん身分が高かった。 天野新一郎は、少年時代から学問好きで、頼
山陽の詩文を愛読しているために、その勤王思想の影響を受け、天朝の尊むべく幕府の倒....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
災者約六十八万人と推定され、この期間中に静岡、浜松にも相当被害あり、九州、四国、
山陽方面にも戦略爆撃による被害があった。 B29機来襲 三月 二千機 四....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は煙りを強く吹きながら、帳場に働くおてつの白い横顔を眺めた。そうして、低い声で頼
山陽の詩を吟じた。 町の女房らしい二人連れが日傘を持ってはいって来た。かれらも....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
勢に知られる事もないので熱田の神助とばかり喜び勇んで山路を分け進んだ。 外史氏
山陽が後に詠んだのに、 |将士銜舌 |桶狭如桶雷擘裂 |驕竜喪元敗鱗飛 |撲面腥....
「四条畷の戦」より 著者:菊池寛
その会員である)の先祖たる菊池氏も亦、五百年間勤王|一途の忠勤をつくした家柄で、
山陽をして「翠楠必ずしも黄花に勝らず」と云わしめたが、活躍の舞台が、近畿でないか....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を避けて江南に渡っていた人びともだんだんに故郷へ立ち戻ることになった。そのなかで
山陽地方の士人ふたりも帰郷の途中、淮揚を通過して北門外に宿ろうとすると、宿の主人....
「御萩と七種粥」より 著者:河上肇
になった時のことである。 稲田家は錦川の下流、海に近い田畑の中にあった。今では
山陽線の下り汽車に乗ると、麻里布駅の次が岩国駅になっているが、稲田家はその麻里布....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
列車に乗込んでいたのであった。 鉄道がまだ国有にならない時代で、神戸―下関間は
山陽鉄道会社の経営に属していた。この鉄道は乗客の待遇に最も注意を払っているという....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
昨十九年の春にわたりて、相、豆、駿、遠、尾、濃の間に流行し、昨年中は西は京阪より
山陽、南海、西国まで蔓延し、東は房、総、常、野、武、信の諸州にも伝播し、当年に至....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
学即文章の誤った考を吹込まれていた。当時の文章教育というのは古文の摸倣であって、
山陽が項羽本紀を数百遍反覆して一章一句を尽く暗記したというような教訓が根深く頭に....
「二階から」より 著者:岡本綺堂
彼は煙を強く吹きながら、帳場に働くおてつの白い横顔を眺めた。そうして、低い声で頼
山陽の詩を吟じた。 町の女房らしい二人|連が日傘を持って這入って来た。彼らも煙....
「時勢と道徳観念」より 著者:喜田貞吉
ないことではあるが、当時の野武士にそんな事は珍らしくなかったのであろう。それが頼
山陽の筆に上ったが為に、この事のみが世に喧伝せられて、真の大悪党大盗賊が蔭で冷笑している世の中だ。....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ところがいざ入札になって割り込んだのが私である。私は入札者の申合わせを無視して、
山陽の切込み炭百斤を斤三十一円五十銭の正価で入札、全量を落札した。入札の会場はは....