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山雪
「山雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
山雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
する古典的理想主義をねらっていた。初期のこの派の宗匠の生花の記録があるが、それは
山雪や常信の花の絵をほとんどそのままにうつし出したものである。一方写実派はその名....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
工合で青く見えるから白を青と混じ呼んだらしい(「白馬節会について」参照)。さて高
山雪上に映る物の影は紫に見える故、支那で濃紫色を雪青と名づく(一九〇六年二月二十....
「一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
○子供山の向うに行ってしまう ○茅野 ○かんてんをつくる木のわく沢
山雪の上にある。 ○寒い日当りのよいところがよい ○夜のうちに凍らす ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いにしへ思ほゆ」即ち、神代の事もおもわれると云ったのである。平賀元義の歌に、「鏡
山雪に朝日の照るを見てあな面白と歌ひけるかも」というのがあるが、この歌の「面白」....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
実に感じます。 十一月八日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(小山敬三筆「高
山雪景」の絵はがき)〕 十一月八日。どてらを着て、毛布をひざにかけて「幻滅」よ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
種の暗い予感をあたえた。かの碁盤忠信のごときは彼が専売であるにもかかわらず、吉野
山雪中の立廻りなどは、猿之助の横川覚範にかえって薙ぎ立てられる形で、大鎧をきて重....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の端へ杖を突き立てて防ぐ。その杖の先には鎗のような鉄が付いて居るです。もっとも沢
山雪の広く積ってある所はそれほど巌も厳しくもなし、まあ平坦になって居りますから登....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
風むなしく波滑らかにして、湖中にあるがごとし。午後四時、船トロムセー港に入る。四
山雪なおうずたかきにもかかわらず、陸上は七十度以上の温度にして、夏服を要するほど....
「三国志」より 著者:吉川英治
ていたのである。 寒月は皎々として、泗水の流れを鏡の如く照り返している。 氷
山雪地。風まで白い。 戛、戛、戛―― 人馬の影が黒く黒く。 張遼、侯成の三....