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「岡辺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

岡辺の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
分、四月も末か、五月に入ったとしたら、まだいくらも経たない時分と記憶する。 静岡辺は暖かいからというので私は薄着の綿入れで写生帳とコートは手に持っていた。そこ....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
さんは、はァはァ忙しない呼吸をつきながら云った。 「いよいよアメリカの飛行機は静岡辺まで、やって来たらしいんだ。浜松の飛行隊で、追駈け廻しているけれど、敵の奴を....
千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
日あたりの中で農夫等が野に出て働いている方へ君の想像を誘おう。 小春の岡辺 風のすくない、雲の無い、温暖な日に屋外へ出て見ると、日光は眼眩しいほどギ....
源氏物語」より 著者:紫式部
へる鶯 やっと聞き得た鶯の声というように悲しんで書いた横にはまた「梅の花咲ける岡辺に家しあれば乏しくもあらず鶯の声」と書いて、みずから慰めても書かれてある。源....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
発達した第三句切が既にここに実行せられているのを見ても分かるし、「朝日照る佐太の岡辺に群れゐつつ吾が哭く涙止む時もなし」(巻二・一七七)、「御立せし島を見るとき....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の肥料に足りない、何故なら肥料はやすいが、干物にして売り出すとずっとたかくて、静岡辺ではその干物を買ってお茶の肥料にしますから。こういう関係。 下で書いている....
食道楽」より 著者:村井弦斎
を炊きたての御飯へ混ぜたものです。 第三十二 鯛《たい》飯 は名古屋あるいは静岡辺の名物になっていますが国々で少しずつ製法が違います。先ず普通のものは鯛の身を....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
というのだ。そこで老先生を打ち囲み“汽笛一声新橋を――”を合唱しだした。それを静岡辺まで覚えていたのは、ぼくら生徒でなくて、なんと、座にいた四十がらみの中老妓だ....
遠野物語」より 著者:柳田国男
も鳥になりて庖丁かけたと啼きたりという。遠野にては時鳥のことを庖丁かけと呼ぶ。盛岡辺にては時鳥はどちゃへ飛んでたと啼くという。 ○この芋は馬鈴薯のことなり。 五....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
つ成長しつつあるからである。讃岐や豊後の一角に存在するタウナまたはトウナ、越中高岡辺のヅンベラコウの如き異例は除き、他のやや普遍的なる方言は一つには筆にたとえた....