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岩床
「岩床〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
岩床の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
ま》の情慾に燃え血を塗ったようだった。男は荒い毛の獣の皮を着ていた。その衣の裾が
岩床に敷くまわりに一ぱい痰《たん》が吐き捨ててあった。その痰の斑には濃い緑色のと....
「一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
幕を出た。 沢石伝いに約三十分ほど行くと、右から小さい沢が落合い、そこから狭い
岩床となる。その所を右岸の人の踏んだ跡を通って過ぎると、沢は再び石が累積し幾分広....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
ない木組みがふらふらになって残っていた。其下は青藍色の迅流が対岸に斜に横たわる大
岩床の表面とすれすれに駛走している。川幅は五間とはあるまいと思った。深淵の底は蒼....