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「岩手〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

岩手の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
かにて殊更《ことさら》なれば、見物したけれど足の痛さに是非《ぜひ》もなし。この日岩手富士を見る、また北上川の源に沼宮内より逢《あ》う、共に奥州《おうしゅう》にて....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
な、黄色ッぽく艶のない眼差を漁夫の上にじっと置いて、黙っていた。 秋田、青森、岩手から来た「百姓の漁夫」のうちでは、大きく安坐をかいて、両手をはすがいに股に差....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
が名生の城を攻めるに手間取って居たならば、名生の城で相図の火を挙げる、其時宮沢、岩手山、古川、松山四ヶ処の城々より一揆《いっき》勢は繰出し、政宗と策応して氏郷勢....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
どと思い、その教えを深く感謝した。この山葡萄に着目したのは私ばかりでなく、福島県岩手県等でこれから葡萄液を製造することを思いつき、苦心研究中の人があった。私はそ....
山の秋」より 著者:高村光太郎
うにひびいてくる。いつまでやっているのか、わたくしはまだ見届けたことがない。ただ岩手の人たちは不思議に人が好くて、こんな大騒ぎをしても、ついぞ乱暴な喧嘩をしない....
山の雪」より 著者:高村光太郎
、あたまから雪を白くかぶるのがおもしろくてたまらない。 わたしは日本の北の方、岩手県の山の中にすんでいるので、十一月ごろからそろそろ雪のふるのを見ることができ....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
っていますが、それでも、四十年前の仙台を想像させるものは十分あるように思います。岩手県の渋民村辺を描いているものに石川啄木の『天鵞絨』があります。 石川啄木『....
(私はさきごろ)」より 著者:高村光太郎
私はさきごろミケランジェロの事を調べたり、書いたりして数旬を過ごしたが、まったくその中に没頭していたため、この岩手の山の中にいながらまるで日本に居るような気がせず、朝夕を夢うつつの境に送り、....
啄木と賢治」より 著者:高村光太郎
岩手県というところは一般の人が考えている以上にすばらしい地方だということが、来て....
飢餓地帯を歩く」より 著者:下村千秋
まで、同じように黙々として、何ものも恨まず、何ものにも訴えずに終るのであろうか?岩手県下に三万余人、青森県下に十五万人、秋田県下に一万五千人、そうして北海道全道....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
原秀衡は清衡の孫で、祖父以来今の陸中の主要部分たる胆沢・和賀・江刺・稗貫・紫波・岩手の六郡を領し、さらに南に出でて磐井郡の平泉に根拠を構え、砂金その他の豊富なる....
本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
坂上田村麿の遠征は大成功でありまして、後世征夷の神として崇められるくらい、今の岩手県中部地方に頑張っておった蝦夷もこれには恐れ入ってしまいました。そこで彼は胆....
鮪を食う話」より 著者:北大路魯山人
は質がわるいとされている。まぐろの一番|美味いのは、なんといっても三陸、すなわち岩手の宮古にある岸網ものである――ということになっている。 私の経験においても....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
れる。本年一月のその筋の調査によるに、報告未着の東京府の一部、及び神奈川・宮城・岩手・秋田の四県を除き、その他に於ける部落住人口(部落内居住普通民を除く)の総数....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ません。そして永久に復興しえざる落伍者が、多数にできたに相違ありません。私は昨年岩手県へ参りまして、盛岡市の郊外の史蹟を視察いたしましたが、道の辻や、寺の門前な....