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岩脈
「岩脈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
岩脈の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
ものや、陶磁器の破片のように白く硬く光っているのもある、青い円石の中に、一筋白く
岩脈の入ったのが、縞芒でも見るようで美しい、この高らかな大なる山稜を見ていると、....
「不尽の高根」より 著者:小島烏水
りも深いものである。灰青色した緻密の熔岩と砂礫と互層をしているところを、筋違いに
岩脈がほとばしって、白衣の道者たちが大沢で祈ったのと同じように、この
岩脈を十二薬....
「決闘」より 著者:神西清
らさせる。右手には海がひらけている。左手はでこぼこした褐色の壁で、黒い斑点や紅い
岩脈のうえを樹の根が這い廻っている。頭上にはよく茂った針葉樹が枝を垂れ、怖いもの....
「台川」より 著者:宮沢賢治
お》し込《こ》んで来た火山岩です。黒曜石です。〕ダイクと云《い》おうかな。いいや
岩脈《がんみゃく》がいい。〔ああいうのを
岩脈といいます。〕わかったかな。 〔わか....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
、直前に見えるようでも、まだそこへは数里、それも、これからはいっそう嶮しい峡谷や
岩脈に阻まれている距離がある。――でもお綱には、ここから呼べば、剣山の山牢から、....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
様子を見てくるから、後の舟をしっかり頼むぜ」 と、登るたよりもなさそうな絶壁の
岩脈をズウと見上げた。 そこを見上げると、周馬が断崖へ垂らしておいた一本の綱が....