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岩膚
「岩膚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
岩膚の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「七宝の柱」より 著者:泉鏡花
より、直接に弁慶にお目に掛った。 樹立の森々として、聊かもの凄いほどな坂道――
岩膚を踏むようで、泥濘はしないがつるつると辷る。雨降りの中では草鞋か靴ででもない....
「決闘」より 著者:神西清
馬車に揺られながら、回想するのだった。夜明けにこの道を揺られて来たときには、道も
岩膚も山並みも濡れて真暗でじつに胸苦しい思いがし、知られざる未来のことが底の見え....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
ずま》形に上のほうへ走りあがってゆき、大巾《おおはば》な岩側が自重《じじゅう》で
岩膚から剥離《はくり》しはじめた。 原田氏は、二人より比較的入口の近いところに....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
薙ぎ取った恐ろしい大崩壊に因って、地貌が一変したものであることは、脚の下に赭色の
岩膚を露出している大きなガレから察せられる。谷間に点在している椈の木などは、恐ら....