岩茸[語句情報] » 岩茸

「岩茸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

岩茸の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
襤褸のように、石がズタズタに裂けている岩壁にも、高山植物が喰いついて、石の頭には岩茸がべったりと纏っている、雪も噛んでみた、黄花石楠花の弁を、そっとむしって、露....
食道楽」より 著者:村井弦斎
うですね、松茸や初茸の外に椎茸《しいたけ》やしめじは勿論《もちろん》ですが栗茸、岩茸、鼠茸、舞茸なんぞというのは食べられますね」妻君「よく俗に縦裂《たてざけ》の....
私本太平記」より 著者:吉川英治
足らないと観たのであった。九州は彼にとって多分な冒険であり、俗諺にもある――運と岩茸は危ない所にある――というその岩茸を岩頭によじ登ッて採ったようなものだが、こ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
の哀憐と同情をひかれ、それが多少、読者の反響をよんだかと思われる。 彼と運命の岩茸 誌面で、義仲の最期が週ごとに近づくと、読者の手紙にもいろんな意見が見えた....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
中を流に沿いて下り、濁ノ小屋の前に出た。この小屋に泊る積りであったが、四、五人の岩茸採りが小屋を占領していたので、不動沢まで歩いて、その右岸の河原に天幕を張った....