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岩藤
「岩藤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
岩藤の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「こういう月評が欲しい」より 著者:宮本百合子
がこんなことをやるのか、と思った。そこで、ジャーナリズムの目的は達せられたので、
岩藤雪夫の小説「鍛冶場」が、どんなひどい階級的裏切りを示しているか、ダラ幹小説で....
「ニッポン三週間」より 著者:宮本百合子
ち側から見える。「日本刀焼ゴテで奮戦・文芸戦線大異状。」前田河広一郎・葉山嘉樹・
岩藤雪夫及黒島伝治の写真。 東京へかえったら二三の知人が、 ――どうですね、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
んとに困ってしまう」 「その椎茸《しいたけ》みたような頭が気に入らねえんだ、尾上
岩藤の出来損《できそこ》ねえみたようなのが癪に触ってたまらねえんだ」 「あ、わか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ました。 「チェッ」 槍を橋板の上へさしおいて、 「ばかにしてやがら、この尾上
岩藤《おのえいわふじ》のお化けみたようなやつが癪《しゃく》に触らあ、何だって今頃....
「農村」より 著者:宮本百合子
りましたぞえ、東京の名優、尾上菊五郎ちゅうふれ込みでない。外題は、塩原多助、尾上
岩藤に、小栗判官、照手の姫、どんなによかろう。見たいない。 祖母の顔を見るや....
「文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
温泉宿、野上弥生子《のがみやえこ》氏の燃ゆる薔薇、里見※《さとみとん》氏の大地、
岩藤雪夫《いわとうゆきお》氏の闘いを襲《つ》ぐもの、この七篇の華々しい小説が、ど....
「現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
裸の男工たちが一尺五寸の横板をまたがせられていた。 (「紙幣乾燥室の女工」――
岩藤雪夫) この「オマタギ」の一節は、決して吾々の眼にその情景を彷彿させはしな....
「絶景万国博覧会」より 著者:小栗虫太郎
して、色の対照だけで判ずるとすれば、さしずめお筆を形容するものに、猩々が芝居絵の
岩藤。それとも山姥とでも云うのなら、まずその辺が、せいぜい関の山であろうか。けれ....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
、嫋々と咽ぶ三弦の音、まず音楽で魅せられる。 真っ先に開いたは「鏡山」で、敵役
岩藤の憎態で、尾上の寂しい美しさや、甲斐甲斐しいお初の振る舞いに、あるいは怒りあ....
「魔都」より 著者:久生十蘭
入って来た。ハラハラと裾をかえしながら印東の傍へ近づくと、鼻で笑って、
「飛んだ
岩藤ね」
繊手を伸べて、トンと印東の胸を衝く。
御存知の方もあろう。仏英和女....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
の作品の中で彼の作品が光っていたのはそのためだ。 「鉄」「賃銀奴隷宣言」等の作者
岩藤雪夫もまた、小林とならんで、本年度のプロレタリア文学の陣営で記憶すべき作家で....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
名が東京市中に喧伝されていた。かの団十郎の八重垣姫に対して勝頼をつとめ、団十郎の
岩藤に対して尾上を勤めた頃が、その人気の絶頂であった。 しかし今日ならばともか....
「当今の劇壇をこのままに」より 著者:岡本綺堂
あり、進まないであろうが随分と進んでは来ている、昨年、歌舞伎座と市村座で骨寄せの
岩藤を演じたが、先代菊五郎の演った一昔の前には見物は喜んで見ていたのが、今では骨....