岩野泡鳴[語句情報] » 岩野泡鳴

「岩野泡鳴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

岩野泡鳴の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
その後「蒲団」や「一兵卒」など自然主義派の見本のような小説を作って、国木田独歩、岩野泡鳴ら同主義の作家と呼応して、自然主義を文壇思潮の主流たらしめ、硯友社その他....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
る自由のもので、この組合せを色々にすることから、特殊の魅力ある音律を作り得る。故岩野泡鳴はこの小分の音律を法則しようと試みたが、かくの如きは歌の特殊な「調べ」を....
婦人と文学」より 著者:宮本百合子
行った芸術論争は常に息のあらいものであったらしく、そこには、『明星』終刊に際して岩野泡鳴が「僕は君の雑誌のため黙殺または罵倒されかけたことも度々ありしなれど、あ....
若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
、自身の牝を自覚し、強請する女は、日本の自然主義文学の中には描かれていない。男に岩野泡鳴はいたが、女にはそういう作家も出ず、自然主義の後期にそれが文学の上では日....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
て、「おい居るか」といって不遠慮にはいって来る。鶴見がここで親友といっているのは岩野泡鳴のことである。 泡鳴はいきなり、「これから一風呂浴びに行こう。どこか近....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
に関らず戦争に際して、動員され得るだけの素地を持っていたことを物語るものである。岩野泡鳴には凱旋将軍を讃美した詩がある。 自然主義運動に対立して平行線的に進行....
遠藤(岩野)清子」より 著者:長谷川時雨
っきりで、どんなに探しても現われてこないのだった。その子は――民雄《たみお》は、岩野泡鳴《いわのほうめい》氏の遺児ではあったが、当時の岩野夫人清子には実子ではな....
日記」より 著者:宮本百合子
に拵えた緑色の派手な合着を着て居たのだ。新聞には森田氏の遺骨が到着した事を報じ、岩野泡鳴氏の死去を報じて居る。世の中だ。恐ろしい見えない力が流れて居る世の中だ、....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
まんちっくな詩の運動は一足飛びに、理論的に象徴派に這入った事になる。それと共に、岩野泡鳴氏の様に、象徴派と自然派とを同時に歩んで居た者さえある。併しどちらかと言....
十五年」より 著者:山本実彦
人びとであり、まだ将来芸術的に何かを期待されていたのに、惜しいことをしたものだ。岩野泡鳴君も、ちょいちょい、遊びにやって来た。君は私を苦手だといっておった。そし....