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「岫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

岫の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
よこしま》なる想いなしといい放った皎潔《きょうけつ》な表情を保ちながら、しら雲の《くき》を出づる徐《おもむろ》なる静けさで横に移って行く。清らかな斎《いつき》....
阿部一族」より 著者:森鴎外
て、江戸からの指図《さしず》によって、飽田郡《あきたごおり》春日村《かすがむら》雲院《しゅううんいん》で遺骸《いがい》を荼※《だび》にして、高麗門《こうらいも....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
どの自覚に、生きて受くべき有耶無耶《うやむや》の累《わずらい》を捨てたるは、雲の《しゅう》を出で、空の朝な夕なを変わると同じく、すべての拘泥《こうでい》を超絶....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
どで勝負に心を奪われては面白くない。成敗《せいはい》を度外において、白雲の自然に《しゅう》を出でて冉々《ぜんぜん》たるごとき心持ちで一局を了してこそ、個中《こ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
す》あり、父老いう竜この洲において蛻骨す、その水今なお竜骨多し、按ずるに山阜|岡《こうしゅう》、竜雲雨を興すもの皆竜骨あり、あるいは深くあるいは浅く多く土中に....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
が目立たずに快い音のあるのは不思議である。 ○ 武蔵野の小が雉立ち別れ往にし宵より夫ろに逢はなふよ 〔巻十四・三三七五〕 東歌 「」は....
霊的本能主義」より 著者:和辻哲郎
なさを悟っては直ちに現世の覊絆を絶ち物質界を超越して山を行き河を渉る。飄然としてをいずる白雲のごとく東に漂い西に泊す。自然の美に酔いては宇宙に磅※とする彼に何....
三国志」より 著者:吉川英治
ならず恩におこたえ申すであろう」 つぶやくと、呵々と笑って、普浄はいった。 「に停まるも雲、を出ずるも雲、会するも雲、別るるも雲、何をか一|定を期せん。―....