»
岱
「岱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
岱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
とこ》には必ず虎の双幅《そうふく》を懸《か》けた。これは岸駒《がんく》じゃない岸
岱《がんたい》だと父が宗助に云って聞かせた事があるのを、宗助はいまだに記憶してい....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
屋街道に添いながら、城主は飛ぶように走って行った。左右口、心経寺、中岡、滝川、禄
岱、寺尾、白井河原、点々と部落が立っていた。彼はもちろん避けて通った。しかし恐ら....
「道標」より 著者:宮本百合子
「これは、やっぱりホノルルですけれど――街の方」
棕梠の並木に沿って、明るい
岱赭色の道がなだらかに彎曲しながらのびていて、そこを走り去っている自動車のうしろ....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
のごときも、事によると一種の土臭いにおいを中心として凝集した観念群を想像させる。
岱水《たいすい》について調べてみる。五十句拾った中で食物飲料関係のものが十一句、....
「おのずから低きに」より 著者:宮本百合子
売れなくなった時期があった。その前後に、これまでは決して插画を描かなかった小村雪
岱、石井鶴三、中川一政などという画家たちが、装幀や插画にのり出して来て、その人々....
「シベリヤに近く」より 著者:里村欣三
たるはてにまぎれ込んでいた。 乗馬は馬首をならべて、黙々とその蹄鉄のひびきに、
岱赭色の土煙をぽかぽかと蹴たてながら忍耐強い歩みを続けていた。 またしても隊長....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
、色調がどうも卑しくなりますから、日本画用の胡粉、朱、白緑、白群青、群青、黄土、
岱赫、金銀泥等を用うるのが最もいい様です。 膠 それ等の絵具は日本絵を描く時と、....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
を掛けるような筋ではないから、本名で言っても差支えはなかろう。その時の連は小村雪
岱さんで、双方あちらこちらの都合上、日取が思う壺にはならないで、十一月の上旬、潤....
「机の上のもの」より 著者:宮本百合子
ったりしたくないと思ってつかっている。 琉球のある女のひとがくれた一対の小さい
岱赭色の土製の唐獅子が、紺色の硯屏の前においてある。この唐獅子は、その女のひとと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
でしょうか。漱石と青楓。龍之介と小穴隆一。尾崎士郎と中川一政。小島政二郎と小村雪
岱(※も入る、鏡花)。白樺と草土社。その他、おもしろいでしょう? 画家の画業の本....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
縞の色や髪や横顔、ある印象があり、釣の伝統がその女のひとに映っているのよ。やや雪
岱流でね。おやあの女のひと、と私が何心なく云い寿江子わかり、それで私、なるほど散....
「桜花を詠める句」より 著者:杉田久女
一幅の絵としても描き足らぬ力弱さがあるが。一方山陵の多いい堺地方にすむ作者は、翠
岱の木の間をつづる遅桜を描いて、晩春の詣でる人も少いみささぎの森厳な空気をよく出....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
衛門
裁許掛見習 山口及右衛門
同 島津清太夫
兵具方目付 土持|
岱助《たいすけ》
広敷横目付 野村喜八郎
郡見廻 山内作二郎
地方検見 ....
「女の話・花の話」より 著者:上村松園
中、おんば、みなそれぞれの髪があったものでした。中嫁御が眉を剃って、そのあとの青
岱が、うっすら青く見えて、ぬけるように色が白いなど、とても魅力があったように思い....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
つきました。 諭吉が長崎へきてから、一|年あまりたったときでした。中津の藤本元
岱という、医者をしているいとこから、とつぜん手紙がとどきました。 「お母上さまが....