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「岸駒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

岸駒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:夏目漱石
らと云うので、客間の床《とこ》には必ず虎の双幅《そうふく》を懸《か》けた。これは岸駒《がんく》じゃない岸岱《がんたい》だと父が宗助に云って聞かせた事があるのを、....
青年」より 著者:森鴎外
純一はしょさいなさに床の間の方を見廻して云った。「なんだね。あの大きな虎は」 「岸駒さ。文部省の展覧会へ出そうもんなら、鑑査で落第するのだ」 「どうだろう。もう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
二十四畳、三方正面の布袋《ほてい》があって、吊天井《つりてんじょう》で柱がない、岸駒《がんく》の大幅《たいふく》がある。 なお委《くわ》しく聞いてみると、間毎....
」より 著者:岡本綺堂
花屋敷にも虎はいる。だが、江戸時代となると、虎の姿はどこにも見付からない。有名な岸駒の虎だって画で見るばかりだ。芝居には国姓爺の虎狩もあるが、これも縫いぐるみを....