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峩
「峩〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
峩の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
としたように肩を縮める。宗近君はぬっと立ち上がる。 「あれを見ろ。あの堂を見ろ。
峩山《がざん》と云う坊主は一椀の托鉢《たくはつ》だけであの本堂を再建したと云うじ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
して見い。」東堂の顔は頗る不機嫌に見えた。 原来平井氏は善書の家である。祖父|
峩斎はかつて筆札を高頤斎に受けて、その書が一時に行われたこともある。
峩斎、通称は....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
峰|環《めぐ》り列なる、異人奇鬼のごとし、あるいは車に乗り蓋を張る、あるいは衣※
峩冠《いべんがかん》す、あるいは帯甲のごとく、あるいは躍馬のごとく、勢い奔輪のご....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
力を有しておった。地方には今北洪川、西有穆山《にしありぼくざん》、由利滴水、橋本
峩山、新井日薩、七里恒順、などという人々がおった。それから居士として島田蕃根だの....
「三国志」より 著者:吉川英治
……?」 と、取次は怪しむのであった。 「どんな風采の老翁か」と、訊くと、 「
峩い冠をいただいて、手に藜の杖をついています。眉白く、皮膚は桃花のごとく、容貌な....
「三国志」より 著者:吉川英治
一閣には、その日、かくと聞いて、彼を待ちかまえていた呉の智嚢と英武とが二十余名、
峩冠をいただき、衣服を正し、白髯黒髯、細眼巨眼、痩躯肥大、おのおの異色のある威儀....
「三国志」より 著者:吉川英治
兵なりといえ、われは山上の涼地に籠り、鉄壁の険に加うるに、南は大江をひかえ、北は
峩々たる山険を負う。――これ逸をもって労を待つ象。兵法にもこういっておる。――客....