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「峭壁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

峭壁の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
だ都会の釣り人が足を印したことのないといわれる釣り場だ。裏日光、八千尺の太郎山の峭壁を睨んで釣る姿、寂しさそのものであると思う。 川治温泉から鬼怒川本流を遡り....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
、奇勝|長瀞を中心として今年は震災後はじめて東京湾から鮎の大群が遡ってきた。翆巒峭壁を掩う下に、銀鱗を追う趣は、南画の画材に髣髴としている。 四 常陸国....
たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
ない。次は、味噌汁つまりたぬき汁である。私は、十数年前上州花咲峠の奥の、武尊山の峭壁に住んでいた野猿を猟師から買い受け、その唇を味噌煮にこしらえて食べたことがあ....
平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
こまでは岩魚釣りが来る、不動瀑布は殷々として遠雷のような音をたてているが、断崖|峭壁で囲繞されているのでその本体を見ることが出来ぬ。 翌十七日の七時に野営地を....
釜沢行」より 著者:木暮理太郎
ヤと思いながら夫を通り過ぎて、不図前面を見渡すと、一町|許りの先の所で急に両岸が峭壁をなして狭まり合い、行手に見透せていた空も木立に遮ぎられて、河の流は何処へ向....
黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
っている、木も無ければ草も無い、まるで新に爆裂した後の火口壁を見るようである。此峭壁と右側の大磐石とが出遇った処に三丈許りの瀑が左斜に懸っている、私達の立ってい....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
植林した杉林の中を通ったりする。此時雷鳴と共に大雨が降り出したので、七谷越の高い峭壁を横切る際には、上から落ちて来る滝のように急な谷川の水を頭から浴びたりした。....
八ヶ峰の断裂 」より 著者:木暮理太郎
山脈に限らず、日本アルプスを通じての特色である如く、此処でも二百米近くも削立した峭壁で、鹿島槍側に在りては其縁に沿うて登降することは絶対に不可能であるが、五竜側....