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「島地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

島地の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
撓《しな》るほどの溶岩を一重の肋骨として周りに持ち、島山の中央の断《き》れ目から島地の上へ平たく膨れ上っただけの山でした」 世の中は、ただうとうとと、あま葛の....
碧蹄館の戦」より 著者:菊池寛
虜にした。まだそれで満足しなかったと見えて兀良哈征伐をやって居る。兀良哈は今の間島地方に住んで居る種族で、朝鮮人その勇猛を恐れて、野人或は北胡と称して居たもので....
十二支考」より 著者:南方熊楠
自分の身上にあるだけの無数の石を担《かか》げて幾回となく海浜に積み、ついに大陸と島地の間に架《か》け渡した。羅摩すなわち猴軍を先に立て、熊軍をこれに次がせて、新....
ある遊郭での出来事」より 著者:若杉鳥子
はいなかったが、その隣のH楼に、九重の妹のみどりという女がいた。 この両女は福島地方の農村から、親兄弟の為に売られて来たものだった。 姉妹とも取りたてていう....
百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
ペ」調製の依頼をすると直ちに快諾の返事が来た。 その文面に依ると「モンペ」は福島地方でも用いない事はないがその本場は寧《むし》ろ山形、秋田の方面であると云わな....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
、また一致教会の植村正久氏へは就中しばしば行って議論を闘わした。また仏教の方でも島地黙雷《しまぢもくらい》氏に話を聞こうとしたが、これは余り私どもの如き者を寄せ....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
東北には相違ないのですが、果たしてどこかということは判然しませんけれども、私は福島地方だと思います。地勢から申しましても、家並みや杜の様子からいたしましても、東....
読書遍歴」より 著者:三木清
こともある。近角先生はその時代の一部の青年に大きな感化を与えられたようであった。島地大等先生の編纂された『聖典』は、現在も私の座右の書となっている。 私のみで....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
の範囲において活躍しておったのである。たとえば福田|行誡《ぎょうかい》、原坦山、島地黙雷、南条文雄、村上|専精《せんじょう》、森田悟由、釈雲照、勝峯大徹、織田得....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
然鹿角を附しているものであると解せられる。そしてそれは次項述ぶるところの伊予宇和島地方の鹿の子踊りによって、さらに裏書きさるべきものであらねばならぬ。 伊予の....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
。紙縒細工の総称として今もこの名が用いられます。述べ洩らしましたが、周防国佐波郡島地村は「徳地半紙」の産地であります。しかし和紙は山陽よりも山陰の方に栄えました....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
も、戦争を持たなければならない地球であり人類ならば、世界中の航空基地以上の数の厳島地域が欲しいものだが――などと心でつぶやいてみる。 が、厳島ほどな“美”をぼ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
などという諺も、この事実を知っている者には格別におかしいのである。 信州|川中島地方で二月八日に作るチウギ餅なども、餅とは謂っても至って柔かなものだと見えて、....
黒田如水」より 著者:吉川英治
以後の中国攻略は、片刻も休んではいない。 二月、官兵衛は秀吉と諜し合わせて、児島地方に使いし、岡山の浮田直家に会い、共に企策して、毛利家との境に、幾つもの城塞....