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「島木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

島木の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
リズムによれば、あるべきものの文学とかくあるものの文学とに区別されそうだ。例えば島木健作は前者で高見順などが後者だという。後者が今の場合に相当するだろうことは推....
創生記」より 著者:太宰治
今ニ見ヨ、ナド匕首ノゾカセタル態ノケチナ仇討チ精進、馬鹿、投ゲ捨テヨ。島崎藤村。島木健作。出稼人根性ヤメヨ。袋カツイデ見事ニ帰郷。被告タル酷烈ノ自意識ダマスナ。....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
之と少しも変らないのである。 例えば文芸懇話会が、横光利一や室生犀星の代りに、島木健作にでも文芸賞を与えたとしたらどういうことになるか。仮に島木が今よりも遙か....
解説(『風知草』)」より 著者:宮本百合子
そのころ没階級的なリアリズム論が氾濫していた。武田麟太郎の市井的のリアリズムと、島木健作の凄みズムと亀井勝一郎その他の日本ロマン派と入りみだれていた。この「乳房....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いろな人十七人の『われらの成果』という小説集の中に集録されました。その小説集には島木健作「癩」、平田小六という「囚われた大地」という長篇小説をかいた元隆章閣の人....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
「ここだも騒ぐ鳥の声かも」とだけに云い切れないから、此歌はやはり優れた歌で、亡友島木赤彦も力説した如く、赤人傑作の一つであろう。「幾許」という副詞も注意すべきも....
書簡(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
拝復。島木さんの事について何か書くようにとの御手紙を頂きましたので、考えてはみましたが....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の神がかりであるというのは、何と笑止千万でしょう。 「沃土《よくど》」の和田伝、島木健作その他何人かで、有馬農相のお見出しで、農村文化の立役者となり、作品が帝国....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ないと云ったのですって。何が何だか分らない有様です。そうかと思うと、三木清、直、島木健作、青野、稲ちゃん、それぞれがと云われたり。同じところでも他の一部からは大....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
や、清潔さは、中学生くさいモラリゼーションより確なもので、後者に永久に止る見本は島木健作です。 この紙は行が大きくて打撃ね。スエ子さんが怒るけれど細い行のを見....
文学への実感について」より 著者:豊島与志雄
れるもの、または希望を与えてくれるもの、直接的なモラールを要求しているのである。島木健作氏の「生活の探究」の読者のうちの善い者は、そういう読み方をしているだろう....
釣り師の心境」より 著者:坂口安吾
な、と、私は詩人の心境が分らなかった。けれども、詩人はまったく夢中で、小林秀雄と島木健作のところへ六月一日に鮎を食いに来いという案内状を発送した。 一般に鮎釣....
島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
島木さんに最後に会ったのは確か今年(大正十五年)の正月である。僕はその日の夕飯を....
歌の円寂する時」より 著者:折口信夫
の花が殊に潤んで見えた。ひき続いては出遅れた若葉が長い事かじけ色をしていた。畏友島木赤彦を、湖に臨む山墓に葬ったのは、そうした木々に掩われた山際の空の、あかるく....
哲学の現代的意義」より 著者:戸坂潤
ある。かくて文学の面白さという問題も、結局文学の思想性、思想力という点に帰する。島木健作氏も、文学の面白さがその思想性に由来することを、力説している。私はこの主....